2006年12月17日

『世界のホットドリンク』プチグラパブリッシング発行

[ Book]

世界各国から集めた85の温かい飲み物をレシピつきで紹介した本.
松山市立中央図書館所蔵.

名前そのまんまの本なのだが,単なるレシピ集ではなく,その飲み物や材料に関してのエピソード,世界20カ国の人に聞いたホットドリンクの思い出などの読み物も充実している.

ひとくちにホットドリンクといっても色々あるということがよく分かるのだが,思ったことも色々あった.

まず第一は,ホイップクリームの使用率の高さ.
特にヨーロッパがそうなのだが,やたらとホイップクリームが使われている.
日本だとホイップクリームが冷蔵庫に常備されている家庭は少ないと思うのだが,このあたりは日本とヨーロッパの文化の違いというか食生活の違いなんだろう.
そういえば,某教員の学生時代の下宿にはホイップクリームが常備されていたらしいが,もしかしてヨーロッパ人だったのか?

第二は味覚の違い.
だいたいは美味しそうなのだが,ときどき「それはアリなのか?」と思うようなのが紹介されている.
たとえば,カフェ・ロマーノ.手元にある材料で作れるので,実際に作ってみた.

HotDrink_1.jpg

見た目は単なるコーヒーだが,コーヒー5に対してレモン果汁1を混ぜたもの.本当はレモンの皮も入れるらしいがなかったので省略.さらに,本当は深煎りのコーヒーを使うのだが,今回は普通のものを使用した.
飲んでみての感想は「飲めなくはない」.
飲めなくはないのだが,これを美味しいといって飲んでいるイタリア人とは友達にはなれないかも...

こういうイロモノばかりではなく,どう考えても美味しいだろうというドリンクもある.
たとえばGogorit Mogorit(ゴゴリッ・モゴリッ).

HotDrink_2.jpg

牛乳150ミリリットル,レモンジュース50ミリリットル,ハチミツおおさじ1ぱい,卵黄1個分にバター適量(好みによって加減).
ミルクを鍋で温めるところを電子レンジでやってしまったためか,ちょっと食感が悪かったものの,「ベラルーシのホットミルクセーキ」との紹介のとおりの味.
レモンが入っているのがちょっと違うが,ビタミンCの補給ができるので風邪に効きそうだ.
今回は目分量でやったのだが,ハチミツはかなり多めのほうが美味しいかも.