2007年02月10日

谷川米穀店(讃岐うどん)

[ Spot]

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讃岐うどんツアーの5軒め.山越と並んで,これも名店の誉れの高い「谷川米穀店」に行ってきた.
名前が「製麺所」ではなく「米穀店」である上,外見が完全に民家なので(「米」の看板以外は米屋にさえ見えない),ちゃんと情報を仕入れていない人は絶対に辿り着けないだろう.
今回は同行者の中に以前来たことのある人がいたので大丈夫だったが,私一人だったら無事に辿り着けたかどうか,正直なところ自信がないくらい.いちおう明神川にかかる橋と信号,それに神社(?)を目印にすれば大丈夫だとは思うが...
かなりの山奥にあると聞いており,実際に国道438号線をもう数キロ東に走れば徳島県というくらいの香川県の最果てにあるのだが,道路がそれなりに整備されているので,場所さえ知っていれば行くのに苦労することは無いだろう.まあ,遠いことは確かだけど.

で,この谷川米穀店,営業時間が11時から13時までの2時間のみ(麺が売り切れればその時点で閉店).しかも,香川県の最果てということで,普通ならお客さんは地元の人のみになるのだろうが,県内外からファンが多数訪れて行列ができる店.
今回は平日,しかもタイミングよく11時過ぎに到着できたので,行列に並ばなくて済んだ.

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これは店の奥のテーブル席から撮影したもので,それほど混雑しているように見えないかもしれないが,店舗の三分の一程度の作業場はともかく,残りの客席は既に満席.
メニューはシンプルで,「温かい」あるいは「冷たい」うどんだけ(1玉105円).オプションも玉子が存在するのみ.
前の店の山越で釜玉を食べたばかりだったので,今回はシンプルに「温かいうどん1玉」にしてみた.

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これに卓上の醤油とネギ,好みに応じて粉唐辛子をかけて食べるわけだが,それ以外になぜか「酢」,そして,最大の特徴かもしれないが,「青唐辛子の佃煮風」という謎の薬味がある(写真を写すのを忘れた).
味付けの加減がよく分からなかったのだが,とりあえず醤油,おそるおそる酢を少々,そして青唐辛子の佃煮風を適当に入れてから食べてみた.

辛ッ!!

しまった,青唐辛子を入れすぎてしまったようだ.

しかし,それ以上に

麺が美味しい

歯応えもそれなりなのだが,それよりもツルツルいける感じの方が強いか.
さすがに5軒めともなると,かなりお腹がいっぱいだったので,正直なところ食べられるかどうか心配だったのだが,この麺の美味しさ,そして,それまでの店にはなかった唐辛子の刺激のため,何の問題もなくツルツルいけてしまった.

この「谷川米穀店の醤油うどん」と「山越の釜玉」,どちらが美味しかったかいわれると,僅差で山越の釜玉に軍配が上がるのだが,醤油うどんでなく釜玉で比べると,もしかすると谷川米穀店の方が勝ったかもしれない.それくらい麺が旨かった.

ただ,酢の存在意義がちょっと分からなかった.もしかすると今回の私のように青唐辛子を入れすぎた人の救済措置として置いてあったのだろうか.

ちなみに,この店はこれまでの店と違って後払い方式.
お客さんを観察していたところ,多くのお客さんがガンガンおかわりしていたので,その度に会計をするよりも最後に一括して精算したほうが確かに理に適っている.
次に行くときは,釜玉&おかわりにチャレンジしてみよう.