2007年05月07日

病院食

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NyuinSyokuji_2.jpg

私にとって今回の入院は記憶にある限り初めての入院.
ということで,病院で食事を食べるのも初めてのことだった.
病院の食事=病院食にはマズイというイメージがあるわけだが,実際に食べてみたところ,不満な点もいくつかあったものの,総じて言えばそれほどマズイということもなかった.
写真はある日の晩ご飯なのだが,白ごはんにメインのおかず,それにもう一品とデザートというのが晩ご飯の基本パターン.
配置がおかしいと思うかもしれないが,実はこの配置にも意味があったりする.

病院食がマズイと言われていた理由についてだが,この記事によると,時間・塩分・温度とされている.

まず時間について.
私が入院した病院では朝が8時,昼が12時,夜が18時だったのだが,昔は晩ご飯を16時半とか17時に出していたらしい.
今回入院して思い知ったのだが,体調があまり良くなく,しかもベッドの上で寝てばかりの生活をおくっていると,12時に昼ごはんを食べると18時でもお腹が空いてなかったりする.これが16時半とかだったら,確実に食べれないよなあ.
ただ,この点については各地の病院で改善されているらしい.

続いて塩分.
これについては別に記事を書くつもりだが,今回の病院食では7-8グラムに制限されており,全体的に薄味.

そして最後の温度,
昔は病院食というのは冷えていたらしいのだが,今回食べたのは温かい料理はそれなりに温かく,冷たい料理(デザートなど)はそれなりに冷たい状態で出てきた.
これを可能にしているのが,

NyuinSyokuji_1.jpg

この配膳車.
写真では見えにくいのだが,右上の方にペンギンのマークがあるのが分かるだろうか?
このペンギンのマーク,飲食店で働いた経験のある人ならおそらく見覚えがあることだろう.
製氷機でおなじみのホシザキ電機の製品なのだ.製氷機とか冷蔵庫を作っているのは知っていたけど,配膳車も作ってたんだな.

この配膳車,各患者の料理が載ったトレイごと運んでくるわけだが,

NyuinSyokuji_3.jpg

こんな感じで2つに分かれたトレイの真ん中で固定している.
(これは食べ終わったトレイを回収しているところ)

実は,このトレイが2つに分かれているというのがミソだったりする.
ここで冒頭の写真をもう一度見て欲しいのだが,左側の広い方には温かい料理が,右側の狭い方にはデザートが載っているのが分かるだろうか.
そう,この配膳車,トレイの右側と左側で違う温度を設定できるのだ.すごい!

ということで,以前に比べると病院の食事はかなり改善されているようだが,入院はしないに越したことはないと思う今日この頃.

・おまけ
配膳車も作っていたホシザキ電機だが,Wikipediaによると全自動製氷機のシェアが70%,ビールサーバのシェアが75%とのこと.なるほど,どこの飲食店でも見かけるはずだ.