2007年05月22日

『大河の一滴』五木寛之

[ Book]

作家である五木寛之が自身の人生に対する考え方を述べたエッセイ,という位置づけでいいのかな?
某教員の奥様に貸していただいた本.

今回貸していただいたのは文庫版だったのだが,最初はハードカバーで1998年に刊行されたもの.
当時はベストセラーとしてメディアでも多く取り上げられていたような気がするが,まったく興味がなかったので内容は全然知らなかった.

内容としては,マイナス思考も大切だとか,方言を大切にしようとか,生きているだけで十分なんだとか,そんな感じのことが,軽い語り口で書かれている.
書かれていることはどれももっともなことなんだけど,ベストセラーになるほどの内容なんだろうか?というのが正直なところ.やっぱり大作家が書いた本だから売れたんだろうか.

この本に関して驚いたのは,2001年に映画化されていること.
どこからどう読んでもエッセイなんだけど,どうやって映画化したんだろう?
と思って調べてみたら,全然違う話になっている模様.だったらタイトルも変えるべきだと思うのだが,興行的なことを考えるとそうもいかなかったんだろうなあ.
ちなみに興行収入は10億円を超えているというのは原作効果?