南の大国タルシュ帝国に攻められているサンガル王国を支援するため,新ヨゴ皇国の皇太子「チャグム」は,罠と知りながらサンガル王国に向かう.
その結果,チャグムはタルシュ帝国に仕える男「アラユタン・ヒュウゴ」の手に落ち,タルシュ帝国に連行されることになるのだが...
三津浜図書館所蔵.
『守り人』シリーズの外伝で,チャグムを主人公にした『旅人』シリーズの第2弾.
でも,このシリーズはこれで終わりなのかな?
主人公が皇太子ということで,傭兵が主人公の『守り人』シリーズよりも国家や政治の要素が強くなっており,「民を守るか,それとも,国を守るか」の選択を迫られることになる.
ネタバレになってしまうが,チャグムがタルシュ帝国に到着するのはかなり後半になってからのことなので,読みながら「残りページで,この大きな問題にケリをつけて帰還できるのか?」と不安になってしまったくらい.
まあ,最終的には予想と違う形でラストを迎えたわけだが,これで最終巻である『天と地の旅人』につながったことになるのかな.
ということは,チャグムが主人公の『旅人』シリーズはこれで終わりということになるんだろうか.