2007年11月09日

かんだ やぶそば(蕎麦)

[ Spot]

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先月の東京出張の際,宿は秋葉原とお茶の水の中間くらいのところだったのだが,すぐ近くに有名な「藪そば」の本店,かんだ やぶそばがあるというので行ってみた.

ビルの谷間の奥まった場所にあるのだが,そこかしこに案内の看板があるので,それに従っていけば到着できるだろう.

店内はこんな感じ.

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外観はかなり古びた感じなのだが,店内はレトロモダンな感じ.
聞いたところによると,昔は内装も外観どおりの古びた感じだったのが,改装して現在の形になったそうだ.

で,注文.
蕎麦の総本山とでもいうべきところなので,ざる蕎麦(せいろうそば)を食べるべきだろうな,やっぱり.
後のことを考えると,定食みたいなやつがあればいいのだが.
などと思いつつ,メニューを見てみたところ,定食やセットのようなものは存在していなかった.
それどころか,ご飯ものが存在していない(そば寿司はあったけど).
そう言えば,店の存在を教えてくれた人が「せいろ1枚だと足りないので2枚食べることになる」って言ってたなあ.
とはいえ,いきなり2枚も注文するのもどうかと思ったので,せいろうそばを1人前注文.

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えっ,そんなに少なくないのでは?
と思ったのだが,

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寄せてみると確かに少なめだった.

まあ,足りなければ追加で注文することにして,いただきます.
関東のつけ汁は味が濃いので,どっぷりつけるんじゃなく,ちょっと付けて食べるんだったよな.

(ずるずる)

おおっ! これは...

正直,よく分からん

そうだった,私は蕎麦の味がよく分からないんだった.
美味しいとは思うし,歯応えも良いので,客観的にも美味しいんだろうなあ.
ちなみに,写真ではうまく出ているかどうか分からないが,蕎麦がちょっと緑がかっていたのが印象的だった.これが世に言う「新そば」というやつなんだろうか.

ということで,量的にはまだ物足りなかったのだが,そば湯を飲んだら一通りは満足してしまったので,せいろ1枚だけで店を出ることにした.
いわゆるざる蕎麦1人前で630円という値段はちょっと高いのかもしれないが,店の雰囲気を考えれば,蕎麦好きの人でなくても一度は行ってみても良いと思う.

なお,この店は厨房とホールが分かれているのだが,その間に時代劇に出てくる帳場のような席があって,そこに女将のような人が座っている.
その女将がホール担当がとってきた注文を厨房に向けて通したり,厨房から上がってきた料理を何番のテーブルに持っていくかの指示をするのだが,その時の読み方が百人一首の句を詠み上げるような独特の発声&節回しなのだ.
ちなみにホール担当の「いらっしゃいませー」も独特の節回し.
あとで東京の大学の先生に話してみたら,あの節回しは江戸時代から変わってないのだとか.
江戸時代から独特だったのか,それとも江戸時代は普通の人もあんな風に喋っていたのか,どっちなんだろう?

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