2009年05月13日

「おかしいわ,そんなん」

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仕事柄というべきか,それとも単なる中毒なのかは分からないが,私は時間があれば四六時中ネットを見ており,自宅にいる時はご飯もPCの前でネットをしながら食べていたりする.

5/12の朝も,いつものように朝ごはんを食べながらネットを巡回していたのだが,思わず飲んでいたコーヒーを吹きそうになってしまった.
読んでいたのはCNET JAPANの医薬品のネット販売規制で世論巻き起こるか--ターニングポイントの検討会議事録
今回の薬事法の改正のためにネットで医薬品を販売できなくなることについての検討会の議事録という,かなり真面目な記事だったのだが...

この検討会,ネットでの医薬品販売に賛成(というかネット販売の当事者)と反対(薬剤師協会とか置き薬の業界団体とか薬害被害者グループとか)の両方の立場の人たちが参加していて,意見を戦わせていた.
話は微妙に平行線だったようだが,このときの検討会が最終回だったらしく,座長としては両方の意見をムリヤリ収束させるのではなく,両方の意見を挙げて,あとは厚生労働省の判断に任せるという形でオチを付けようとしたらしい.

厚生労働省としては,省令の改正案をパブリックコメントにかけて,その内容を反映させて省令を出すことを計画していたらしく,その旨を説明した.

すると,「そんな改正案を準備してるんだったら,それを検討会に最初から出しとけよ!」とネット販売の賛成派・反対派の両方から責められることに.
特に楽天市場の三木谷社長が机を叩きながら「おかしいわ,そんなん」というくらいエキサイトしていたそうな.
その結果,本当は最終回だったはずの検討会がもう一度,5/11に開かれ,そこで改正案についても発表されることになった.

で,私が記事を読んだのが5/12の朝.
つまり,検討会の追加最終回も終わっているはず.
ということで,最終回の結果についての記事を探そうとしたところ,探すまでもなく関連記事へのリンクの中に入っていた.

それが医薬品販売規制に限定2年の経過措置案--厚労省に疑問、不信感が台頭
こっちの議事録はまだ公開されていないようだが,この記事を読む限りではかなり荒れたというか,参加者の多くが匙を投げた印象を受ける.

で,さらにビックリしたのが,パブリックコメントの受付期間が1週間しかないということ.
まあ,もともとパブリックコメント自体に意味がないとする人もいるくらい,パブリックコメント制度が有名無実化している感じもするのだが,この短さは異例らしい.

政治とか法律のことはそれほど詳しくないけど,ここまであからさまなのも珍しいような気がする.
三木谷社長じゃなくても「おかしいわ,そんなん」って言ってしまうのではないだろうか.

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