2006年06月17日

映画『初恋』

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先日,TVで『初恋』という映画の存在を知った.
私は恋愛体質とは程遠いので,恋愛そのものがテーマになった映画や小説は苦手なので,普通なら記憶に残らない.
しかし,この映画,『初恋』というタイトルなのに,三億円事件を描いた作品で,しかも犯人が女子高生という話だという.

一体,どんな話なんだ?

ということで,事前に情報をほとんど収集しないまま,大街道シネマサンシャインのレイトショーで見てきた.

まずは映画の感想だが,
ただひたすらに,宮崎あおいが


いじらしい.


どうして女子高生が三億円事件の犯人に?という仕掛けを期待してみた人は完全に期待ハズレ.
舞台が60年代ということで意識的なんだろうけど画面も古臭いし,脚本も説明不足でイマイチ.
なので,映画としては失敗作という声もあちこちにあったりするのだが,それは見方が間違っている.
これはひたすらに宮崎あおいのいじらしさを鑑賞する映画なんだろうと思う.

不器用で無愛想な主人公の,初恋の相手に対する振る舞い,これがもう,キーッ!と体が痒くなってくるくらい,いじらしい.

まあ,それだけといえばそれだけの映画なのだが,事件後の別荘のシーンやアパートのシーンではちょっとウルウルしてしまった.
でも,人によっては退屈な映画と思うんだろうなあ.