2004年04月29日

イージーオーダー

[ Experience]

最近,周囲の人たちにオーダーメイドの背広がどれほど素晴らしいものかを力説される機会が多くあったところ,タイミングが良いのか悪いのか,イージーオーダー3万円弱という三越のチラシを見かけた.
3万弱のものは限定30着だが,限定セールでなくとも4万円弱で作れるという.本当にオーダーメイドの背広がいいものかどうかを試すため,1着作ることにした.

背広を作るのなんて一部の金持ちだけだと思っていたのだが,会場には予想以上にお客さんがおり,ちょっと意外だった.限定品は既に終了していたようだが,こっちは予想通り.

まずは生地選び.生地の価格ごとに棚が分かれていたが,迷うことなく一番安い棚から選ぶことを決定.参考のために一番高い生地(約10万円)も触ってみたのだが,なんとなく手触りと厚みが違うような気がする.あくまでも気のせいかもしれないが...

生地の次はデザイン選び.担当の人が色々と説明してくれるのだが,その手の知識がないのでよく分からないというのが正直なところ.とりあえず無難なものになるように答えたつもりだが,さてどうなっていることやら.

最後に採寸.採寸専門の人(首からかけたメジャーがいかにも)が登場し,その人に測ってもらったのだが,予想以上に測られた.これまでの人生の中で,あれほど測られたことはなかったくらい測られた.
腕の長さや肩の高さの違いなんていうのまで測られたおかげで,以前から薄々そうではないかと思っていた左右の手の長さの違いが判明した.右手のほうが5ミリほど長かった.右利きだからか? このまま右利きを続けると右手が左手よりも1センチくらい長くなってしまうのだろうか?
なお,採寸時は測る人とそれを記入する人が分業していたのだが,サイズを口に出して告げるため,一緒に背広を作りに行った人とそれを見物しに来てた人に体中のサイズを知られてしまった.これも一種の「個人情報の漏洩」のような気がするのだが...

背広の完成までは1ヶ月ほどかかるため,本当にオーダーメイドの背広が素晴らしいのかはまだ不明.しかし,あれだけ細かいところまで測って作るんだから,やっぱり体にピッタリの背広が出来上がってくるのだろう.問題はそれが値段にふさわしいだけの着心地かどうかだ.

ちなみに通常買っている背広ならば4万円あれば2着買えるというのはココだけの秘密だ.