2004年07月15日

シガー

[ Experience]

要するに葉巻のこと.
葉巻を吸える機会があった(というか意図的に作った)ので,話のタネに試してみた.

ちなみにタバコは小学3年生のときに試してみて,「こんなののどこがおいしいのだろう?」という素朴な疑問を感じて以来,吸ったことはない.
基本的にタバコのにおい自体はそれほど嫌いではないので,吸えなくはないのだろうと思う.しかし,他の人が吸っている光景を見ると「ああ,お金が燃えている」と感じてしまうので,自分でお金を出して吸おうとは思わない.

ということで,初心者用の葉巻を注文してみたところ,アルコールランプを筆頭に色々と道具が出てきた.初心者ということで,火をつけるのも任せた.

まずアルコールランプに火をつけ,そこからマッチ(ただし棒が異常に長い)に火を移し,よう
やく葉巻に火をつける.
アルコールランプで直接火をつければいいじゃないかと思いながら見ていたのだが,火をつけてくれる人は葉巻を回転させたり角度を変えたりしながら結構な時間をかけて火をつけている.
その様子を見ていると,なにか妖しい踊りのようなのだが,どうやら,単純に火をつければいいというものでもないらしく,色々と計算したうえでの動作らしい.異常に長いマッチ棒を使うのにもそれなりの理由があったわけだ.

で,ようやく火のついた葉巻を渡されて,吸ってみたわけだが,思ったよりも軽い,というか小学3年生のときに感じたような煙たさがない.手元の資料には「葉巻の煙はタバコよりもきつい」というようなことが書いてあるのだが...
よくわからないまま,口のなかに煙を含んでみたり,肺の奥まで吸ってみたり,喉のあたりで止めてみたりなどをやってみた.うーん,まずくはないが,おいしくもないような...

その後,その葉巻を結構な時間(時計を忘れていたので主観的時間だが)吸い続けていたところ,少しずつ味が変わってきた.
手元の資料に「スパイシー」という表現があったのだが,なるほど確かに「スパイシー」だ.
それまでは肺にまで煙を入れてもそれほどきつくなかったのだが,ちょっと我慢できなくなってきたので,吸うのをやめた.

話によると,銘柄によって全然味が違っているらしい.また機会があれば違う銘柄を吸ってみようと思いつつ,その場を後にした.


で,その後しばらくの間,折に触れて,鼻や喉の辺りから葉巻の香りがよみがえってきた.普通のタバコを吸った場合でもこういうものなんだろうか.自分で買って試すのはイヤなので,何かの機会の際にでも誰かに1本吸わせてもらって比較してみよう.