2004年08月08日

Wikipedia

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どういう経緯か忘れたが,朝鮮戦争の開始年と終了年を知る必要があったのでGoogleで検索してみたところ,ヒット&役に立ったのがWikipediaだった.また,これとは別件で,"reverse triage"について調べる必要があった時も,海外のWikipediaが役に立った.

ということで,今回はWikipediaについて.
Wikipediaの説明をするためには,まずはWikiの説明をする必要がある.Wikiはコンテンツ管理システム(CMS)の一種で,その最大の特徴は複数人が記事を投稿・編集できる点にある.
そして,Wikiのこの特徴を活かし,ボランティアに項目(記事)を投稿してもらうことで,フリーの百科事典をネット上で作ってしまおうというプロジェクトがWikipedia.

存在自体はかなり前から知っていたのだが,当時,試しに使ってみたところ,あまりの遅さに我慢できなかったのだが,どうやら速度がアップしたようで,これくらいなら十分実用に耐えうる.

で,項目の執筆をボランティアで行っていることの副産物だと思うが,項目が結構偏っている.たとえば,Wikipediaのトップページには「新しい記事」という項目があるのだが,ある日の項目は以下のとおり.

  • 天真楼  (杉田玄白の開いた塾)

  • ぼくの家庭教師  (4コマ漫画)

  • マラッカ王国  (歴史上の国)

  • ジャン=ポール・ベルモンド  (俳優)

  • 白象  (動物)
  • うーん,「ジャン=ポール・ベルモンド」はともかく,マイナー(だと思うんだが)な4コマ漫画の名前が掲載されている百科事典って...

    コンピュータ上の事典というだけあって,コンピュータに縁がある,またはコンピュータ好きの人が好きなものについてはヒット率が高いような気がする.
    たとえば,近代組織論の祖であるバーナードはヒットしないが,それを継承したサイモンだとヒットする.これはサイモンがコンピュータ科学の領域でも貢献しているからだろう(まあ,ノーベル賞を取ったからかもしれないが).

    あと,自分の好きな作家やアーティストについて検索すると,意外な発見があったり,外部へのリンク(公式ページとかに)が張られていたりして面白かったりすることもある.
    自分の好きなものの布教活動に力を入れたい人は実際に記事を書いてみてもいいかもしれない.その場合は,ガイドブックなどを読んだ上で,あくまでも「中立的な観点」でね.