2004年08月08日

卒塔婆

[ Experience]

夕方,買い物を済ませてから自宅に戻るべ自転車で走らせていたところ,妙なものを目撃した.
若い男性が左手に卒塔婆を抱えて歩いていたのだ.
あの形状といい,墨痕鮮やかな書き文字といい,紛うことなく卒塔婆だった.

基本的に霊感はないはずなので実在の人物だと思うし,それ以外は普通の服装だったのでパンクやゴス系のファッションの一環ではないと思う.
まあ,ファッションだとすれば卒塔婆というのは確かに夏向きのアクセサリーだとは思うが,あまりのインパクトに一瞬自分の目を疑ってしまった.

自宅に戻ってから落ち着いて考えてみたのだが,うちの実家にはそういう風習はないのだが,もしかするとお盆には卒塔婆を家に飾る(?)風習があるのかもしれないと思って調べてみた.
すると,家には飾らないようだが,お墓には毎年飾る,というか建てるらしい.
ふーん,あれって納骨などのイベントの時だけ建てるものだと思ってたが,毎年更新されるものだったのか.

ちなみに,全国の卒塔婆の半分以上は,東京都西多摩郡日の出町で生産されているらしい.全国シェア60%(年間480万本ぐらい)だそうだ.
卒塔婆の値段も見つかったが,思ったよりは安いみたいだ.

でも,こういうのってお寺の方で一括して準備するだろうから,街中を卒塔婆を1枚だけ抱えて歩いている人っていうのは,やっぱり変な気が...