副題が「日本の未来を解く30冊」で,本題&副題のとおり,経済小説30冊(上下巻のやつもあるので実際には30冊以上)の紹介をしている本.松山市立中央図書館で借りてきた.
よくよく考えてみると,経済小説(清水一行とか城山三郎とかが有名)というのは読んだことがない.
井上尚登の『キャピタルダンス』は面白かったけど,あれは経済小説なのかというと疑問符がつくし,石田衣良の『波のうえの魔術師』も同じだよなあ...
経済小説というと,スーツ姿のサラリーマンが密室でお互いの腹の内を探りあいながら会話したり,猛暑で汗だくになりながら外回りをしたり,嫌味な同期が出世するのを悔しがったり...というイメージがある.
上記の2作品は全然そんな感じではないのだが,これらも経済小説のカテゴリーに入るのだとすれば,私の持っている経済小説に対するイメージが古臭いのだろうか?
という問題意識(というほど大層でもないが)を持って読んだのだが,この本に紹介されている本の半分以上は,私が持っている経済小説のイメージに近そうだ.うーん,あんまり読みたくないタイプだなあ...
とはいうものの,30冊も紹介されていたので,面白そうなものも何冊かは見つかった.気が向いたら図書館で借りて読んでみることにしよう.