2004年12月13日

『蜃気楼の旅人 グイン・サーガ98巻』栗本薫

[ Book]

ご存知ではない方のために解説しておくが,巻数は入力間違いではない.本当に98巻だ.
豹頭の戦士を主人公とした全100巻の超長編ファンタジーとしてスタートしたのだが,どう考えてもあと2巻で完結するはずはない(その点は作者も認めてる).ちなみに正編以外に外伝が20巻くらい出ているので,シリーズ合計としては既に100巻を超えている.

このシリーズは早川文庫から出版されているのだが,ここには『ペリー・ローダン』という300巻を超える非常識な長編SFシリーズもある.しかし,『ペリー・ローダン』が複数の著者によって書かれているのに対して『グイン・サーガ』は単独の著者による最長シリーズであり,ギネスブックにも載っているらしい.

これだけ巻数が多くなってくると,同じシリーズではあるのだが,ファンタジーあり,陰謀あり,戦争あり,メロドラマあり,SFあり,ヤ○イありと,何でもありになっている.

個人的に好みでない話が続く時期があったり,なかなか続きが出ない時期があったりもしたが,それでも読み続けているというのは,やっぱり面白いんだろう.
あるいは,ここまで読んだのだから完結まで付き合おうと意地になっているのかもしれないが.
ちなみ私が読み始めたのは20巻くらいから.ちょっと調べてみたら20年ちかく前かよ...

最近は刊行ペースも安定しているし,主役がちゃんと登場しているので(数えたわけではないが10巻くらい登場しないときもあったような),安心して読めるのだが,こんな状況で次巻に続くなよ.はあ,続きは2月か...