小劇団の看板女優「ねこ」の自宅に,座付き作者「師匠」を筆頭に劇団の仲間が今日も集まる.彼らのお目当ては「ねこ」の同居人「ミケ」の料理と名推理...
Yahoo!の掲示板で知って,面白そうだったので松山市立中央図書館で借りてきた.
形式としては私が好きな連作短編集で,読む前は「ねこ」と「ミケ」が主人公の話ばかりが掲載されていると思っていた.
でも,2本目に料理が重要なネタになっていること以外は関係のない話が挿入されており,「あれ? あれれ?」と思いつつ読み進めていったのだが...
「おおっ,そういう関係だったのか!」
と納得したのもつかの間,
「えっ! これって,そっちの方かいな!」
と二度ビックリ.これは面白かった.
話の中では料理が重要な役割を果たしているのだが,どれも美味しそう.
一番美味しそうだったのは「ミケさんの梅酒」かな.作ってみるのも悪くないけど,1年間も漬け込むのが面倒だなあ...