2005年04月23日

CD『Wave/Knife』

[ Media]

私は基本的に連続ドラマを見ない方だ.
小説でもそうだが,恋愛中心モノは苦手なため,世の中のドラマの半分くらいは選択肢から消える.
残るはコメディか職業モノになるわけだが,1回でも見逃してしまうと,続けて見る気がなくなってしまうため,これらの種類のドラマであっても最後まで見続ける率は驚異的に低い.
ビデオでタイマー予約すればいいじゃないかと思われるかもしれないが,野球シーズンは延長で時間がずれることがあるし,そもそも初回をチェックし忘れることが非常に多いため,タイマー予約もあまり役に立たない.

そういう私が最後まで見続けたという希少なドラマが『ビッグマネー! 浮世の沙汰は株しだい』(2002年放映)で,『Wave/Knife』はそのサントラ.
しかし,よくよく考えてみれば,このドラマは私に結構大きな影響を与えている.

1.株式投資を始めるようになった
このドラマがメインのきっかけではないにしても,きっかけの一部にはなっていると思う.
まあ,投資スタンスはドラマとはぜんぜん違っているし,華々しい運用成績が上がっているわけではないのだが...

2.石田衣良の小説を読むようになった
世間的には『池袋ウエストゲートパーク』が石田衣良の出世作なんだろうけど,私はそちらを見ておらず,このドラマの原作者ということで石田衣良を知った.
当時は原作である『波のうえの魔術師』がまだ文庫化されていなかったので,別の石田衣良作品(たぶん『エンジェル』)を読んだのだが,それが面白かったので他の作品も読み進めてていくことになった.
ちなみに『波のうえの魔術師』も面白いのだが,個人的には『ビッグマネー!』の方がよくできていると思う.特に原作には登場しないライバル役として原田泰造をもってきたセンスは素晴らしい.

3.授業で何度も使う
これは影響とは言えないだろうが,隣の大学での出稼ぎで株式会社についての説明をすることがあるのだが,そのときにビデオを上映している.
『ビッグマネー!』は株式取引を使って悪徳銀行を破滅に追いやるという話なのだが,そこで使われるのが株式取引.
ホリエモン騒動で株式取引に関する用語がワイドショーでも飛び交う現在と違い,当時はまだそれほど株式取引のことがお茶の間に浸透していないと製作者側は思ったのだろう,前半6回は一話完結のスタイルで株式についての知識を中心に話が組まれていた.
その中に株主総会の話があり,まあ,実際には事実と違う点も多々あるのだが,「会社は誰のものか?」について,それぞれの登場人物が語ってくれる.
ちなみに,その話の中では「会社は株主のもの」ということになっているのだが,このドラマの制作&放映はフジテレビだ.

と,今頃になって3年近くも前のドラマの話を延々と書いているのかというと,今シーズンは見続けようと思っていたドラマを早くも諦めつつあるからだ.
一つはホリエモン騒動でタイトルが変更になった『恋に落ちたら ~僕の成功の秘密』で,これは初回も2回目も見忘れた.
もう一つは『タイガー&ドラゴン』で,これは初回は見たものの,タイマー予約するかどうかの判断を保留していた結果,2回目を見逃した.
やはり私は連続ドラマを見るのが苦手なようだ...