2005年05月22日

『東京アンダーワールド』ロバート・ホワイティング

[ Book]

終戦直後の混沌とした東京を舞台に,進駐軍崩れの外国人や政治家,ヤクザ,娼婦,プロレスラーなどの有象無象がヤミ社会で繰り広げた饗宴を描いたルポルタージュ,になるのかなあ.

まあ,なんというか,日本に対するイメージがガラガラと音を立てて崩れていくような本だった.
生まれてからずっと日本にいる私でもそうなんだから,日本にきたことがない外国人がこの本を読んでイメージする日本というのは,かなり凄いことになっているような気がする.

どのあたりまでが本当で,どれくらいの誇張があるのかどうかは分からないけど,幾分かの真実は確実に含まれているんだろう.
この手のことにはできるだけ近寄らないようにしているんだが,知識は入れといたほうがいいのかなあ.となると,次は『ヤクザ・リセッション』か...

おまけ.
松山に来た当初にランチに行ったカフェで見かけて興味を持ったのがきっかけだったのだが,それからかなり経ってから古本屋で100円で売られているのを見かけて購入,さらにそれからかなり経った最近になって,ようやく読み終えた.
積ん読状態があまりにも長かったため,ようやく読み終えることができてちょっとホッとした.

一時は10冊を軽く越えていた積ん読本も,最近はかなり減ってきて,あと5冊くらいですべて消化し終わるかな.いや,新書を数冊買い込んだから,やっぱり10冊くらいあるか.