2005年06月22日

『スタア・バーへようこそ』岸久

[ Book]

世界のカクテル・コンクールのロングドリンク部門で日本人初のチャンピオンになったバーテンダーによるバーの入門書,というかエッセイか?
どういう経緯だったか忘れたが,ネットで存在を知って読みたくなり,図書館を検索したのだが見つからない.ということで,初めて図書館にリクエストしてしまった.なので松山市立中央図書館所蔵.

基本的なカクテルの種類から始まり,スタンダード・カクテルと著者が経営するスタア・バーのアレンジ版の違い,お酒の種類とバーテンダーの裏方仕事,さらにはこの世界に入るきっかけと心構えなど,バーについての知識を得るだけでなく,読み物としても楽しめる一冊に仕上がっている.

個人的にはスタンダード・カクテルとそのアレンジ版の違いが特に面白かった.
単にレシピの違いを載せるだけでなく,こういう狙いがあるので,こういう材料を使って,こういう技術で仕上げるのだ,とか書かれいて,「おおっ,それは飲んでみたい!」と思ってしまう.
しかし,カクテル2杯で4000円ですか... はぁ...

バーには何度か行ったことがあるが,この本を読んだため,バーへの接し方が変わりそうだ.