2005年07月16日

引越し計画頓挫(による模様替えの顛末)

[ Experience]

松山にやってきてそろそろ5年間が経過しようとしているが,最初に入居した賃貸マンション(?)に今も入居している.

それまで大阪で実家暮らしだったので,賃貸マンションを借りるのは初めての経験だったのだが,家賃に関しては手取り月収の三分の一以内というのが世間の相場らしい.
しかし,私が現在入居している部屋の家賃はそれをかなり下回っている.
これは月収が高いというわけではなく(それだったら嬉し過ぎる),家賃が低いのだ(安いのとは微妙に違う).実際,周囲の学生さんの中には私よりも恵まれた部屋に住んでいる人もいる.

家賃が低い物件を選んだのは以下の理由による.

第一に,大学教員というのが,実際に就職して最初の給料を受け取るまで給料が定かではないという不思議な商売のためだ.それまでの経歴や年齢がさまざまであるため,統一された初任給という概念がないのだ.それでも旧・国立大学ならば大体の相場は分かるのだが,それまでの職歴や教暦がどう換算されるかによって結構変わってくるらしい.

第二は,初めての一人暮らしで生活費がどれくらいかかるかが未知数だったため.実家暮らしだと食材は冷蔵庫に常にあるし,消耗品は勝手に補充されるのが当然だと思ってしまう.光熱費なんて全くわからない.


ということで,収入&支出が全く不明だったため,意図的に家賃が低い物件を選んだ.
しかし,赴任してみて分かったのだが,この辺りはちょっと高級住宅地っぽいところで,松山の賃貸住宅相場からすると高めらしい.
相場が高い地域にあるけれど,家賃が比較的低い.この矛盾する二つの要素を両立させるためのもう一つの要素,それは部屋の広さだ.

そう,現在の部屋は狭いのだ.6畳程度の広さの部屋+1畳そこそこの台所+バストイレ(別)が基本.
これに加えて2.5畳くらいのロフトがあるのだが,ロフトにアクセスするためのハシゴが急&踏み台の角度が間違っている(=尖っていて上り下りすると痛い)ため,居住スペースとしても物置としても見事に役に立っていない.

ということで,以前から引越しを計画していたのだが,条件にあった物件がなかなか見つからなかった.
そんな中,ようやく条件を満たした物件を発見.不動産屋に行って内部を見せてもらう前に周辺のチェックをしに行ったところ,予想以上に劣化していた.
現在の部屋よりも新しいはずなのだが,10年くらい経っているような劣化具合だったので,不動産屋に行くまでもなく却下.

ということで,引越しの夢が遥か彼方に消え去ってしまったため,とりあえず現在の居住環境を少しでもしようと模様替えをしてみた.
といっても模様替えをするほどのスペースも家具もないので,居住空間をもうちょっと確保するためにロフトを物置として有効活用することが今回の目的.

猛暑の部屋の中で汗だくになりながら,昼食も食べず,ハシゴの上り下りで足の裏を傷めながら3時間ほど作業した結果...


うわぁ,何も変わってねえ!

結構な荷物をロフトに担ぎ上げたつもりだったのだが,その荷物が元々あったのは押入れの中だったため,居住空間の広さはほとんど変わっていなかったのだ(涙).

ああ,もっと広い部屋に住みたい...


・おまけ
当初はもっと短い記事にするつもりだったのだが,気が付くとえらく長くなってしまった.
この長さが現在の部屋に対する不満の強さを表しているとも言えるが,実はこれでも長すぎることに途中で気が付いて修正した結果であり,本来はもっと長かったりする.