2005年12月05日

そごう心斎橋本店

[ Spot]

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大阪出張の際のネタ.
心斎橋本店はその名のとおり心斎橋の一等地にあるそごうの本店.
そごうが2000年7月に民事再生法の適用を申請して事実上,倒産した際にいちど閉店したのだが,2005年の9月7日にリニューアルオープンした.

行ったのは11月なのだが,既にクリスマス商戦に突入していたようで,入り口はプレゼントを模した飾り付けがされていた.

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店内に入ったロビーにもクリスマスプレゼントを意識した飾り付けが.
正面に見えるのはカルティエで,一階と二階には高級ブランド店がズラリと並んでいた,らしい.
「らしい」というのは,半分強くらいのブランドは私でも知っている有名ブランドなのだが,残りの半分弱は知らなかったものだからだ.同じように並んでいるので,きっと世間的には有名なのだろう.

地上14階地下2階の建物なのだが,3-7階は婦人服売り場.札幌のマザーリーフに行ったときの悪夢がよみがえりそうなので,エレベーターでさっさと素通り.

8階は紳士服売り場.婦人服の売り場が5階分に対して,紳士服は1階だけか... まあ,男性と女性のファッションにかける意気込みの違いを反映しているんだろう.
一とおり回ってみたが,ブランドにあまり価値を見出せない私にとっては,どう考えてもコストパフォーマンスが悪いものばかりなので,何も買わずに離脱.

9階は子供用品売り場.レゴブロックの積み上げコンテスト(?)の会場があり,レゴが山ほど置いてあったので,思わず積み上げそうになってしまったが,自制心を振り絞って次の階へ.

10階は食器やインテリア売り場.百貨店で場違い感を感じないで済む数少ない場所なので,じっくりと見学.
以前から探していたブツを思わぬところで発見.松山でもあちこちで探したのだが見つからなかったのだが,そうか,この手の店だったら松山でも置いてあるかもしれないな.
しかし,この手の店って松山にあるのか? 持ち運びが少々不安だが,買っておいた方が確実だろうということで購入.

その後も10階の探索を続けたところ,怪しげなシロモノに遭遇した.

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巨大コンセントのバッタ物に液晶ディスプレイ,写っていないが,その隣にはマウスとデスクトップPC.
説明によると,これは香りwebというもので,インターネット経由で料理の香りを出してくれるらしい.そういえば,以前ネットニュースで記事を読んだことがあるぞ.
試してみたいが,至近距離に店員さんと外国人客のカップルがいるのが気になるし...



ダメだ,こんな怪しいもの,今回体験しておかないと,二度と体験できないに違いない!
ということで,用意されていた椅子に座り,説明書を読む.

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どうやら,画面上に表示される料理をクリックすると,この巨大コンセントのバッタ物からその料理の香りが流れてくるらしい.
今回体験できる料理は「天ぷら」「肉じゃが」「チンジャオロース」「カレー」の4種類か.

まずは「天ぷら」をクリック.天ぷらを調理する動画(音声付)が再生される.
あれ,特に匂いはしないけど... ん? 画面にマークがでてきたぞ? そうか,このマークが出てきたときに香りが流れてくるのか.
どれどれ... うーん,以前,TV番組で天ぷらを抹茶塩やカレー塩で食べさせる店を見たことがあるけど,これもそれを想定しているんだろうか,カレーの匂いがするなあ.

次に「肉じゃが」をクリック.やっぱり肉じゃがの調理場面の映像が流れて,マークが表示される.
巨大コンセントのバッタ物に顔を近づけると... ほう,隠し味にカレー粉を使った肉じゃがか.ジャガイモもニンジンも玉ネギもカレーの具でもあるから,カレー粉と相性はいいよな.

そして「チンジャオロース」.中華なべでチンジャオロースを炒める映像が流れ,そしてマーク.
なるほどなるほど,カレー味のチンジャオロースか...
って,全部カレーの匂いしかしないじゃないか!

もちろん「カレー」をクリックしたらカレーの匂いがした.当然のことだ.

説明書きによると,この巨大コンセントに香りの素を入れておき,クリックした画像に合わせてそこから香りを発生させる仕組みのようなのだが,その香りの素が無くなってしまった上,カレーの匂いがあまりも強烈なため,どの画像をクリックしてもカレーの残り香しかしなかった模様.やはりインターネットで香りを伝達するのはまだまだ先のことのようだ.

気を取り直して11階へ.11階と12階は「心祭橋筋商店街」というテーマパークっぽい作りの専門店街になっている.

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11j階は和服やその関連の小物,和紙や民芸品などが中心で,12階は書店やCD店,文房具店など.一角ではここの雰囲気に合わせた教室も開催していた.
私はこの手の民芸品っぽいものはよく分からないのだが,この手のものが好きな人にとってはかなり面白いし,同じようなテイストの店が集中してあるので便利でもあるのではないだろうか.
しかし,この手のものが好きな人って多いのかな? 面白いとは思うけど,商売的には少々厳しいかもしれない.まあ,大阪の心斎橋だから,かなり遠くからでもお客さんを引っ張ってこれるのかもしれないが.

13階はレストラン街で,14階はギャラリー&催事場.
屋上が開放されていて,そこから大阪の町並みが見通せるのだが,ゴミゴミしているのであまり美しくない.

その後,地下にも行ってみたのだが,特に面白いものもなかったので,そのまま出てきた.

ということで,今回の収穫は,松山で手に入らなかったブツを1品入手,香りウェブを体験,心祭橋筋商店街を見学,の3つだろうか.

しかし,ある程度大きな都市の百貨店って同じような店にならざるを得ないのだろうか.
心祭橋筋商店街みたいな試みはそれを打破するためなんだろうけど,はてさて成功するのかどうか...