2005年12月23日

大阪出張 小ネタ集 その6

[ Experience]

今回の大阪出張は比較的長期だったのだが,資料は思ったほど集まらなかったし,予定していた打ち合わせも天候のために1件キャンセルになるなど,成果は芳しくなかった.
ということで,小ネタの集まり具合もそれほど芳しくないのだが,恒例なのでいってみよう.

・ぱちもん天国
ぱちもん(大阪弁):偽物,粗悪品などの総称.互換性を意味するコンパチブルが語源という説もあるが,此花区の伝法言葉に由来しているというのが正しいらしい.

難波の高島屋前を歩いていたところ,威勢のいい声が聞こえてきた.
難波の高島屋前というとミナミの一等地なので地価はかなり高いはずなのだが,なぜかディープな香りの漂うチケット屋や謎の安売り店が存在しており,その声の発信源はその安売り店だった.
聞き耳を立ててみると,10年以上の歴史を誇っていたこの店もついに倒産でこの日で店じまい,ついては倒産処分のために全品1050円均一,ショーケースの中に入っているダイヤのアクセサリーやブランド時計も店じまい直前の10分限定で1050円均一,ということらしい.
時計やアクセサリーには興味はなかったのだが,リュックなども売られていたので,中に入ってみたところ,バーバリーのマフラーを発見.この店の構えと値段からして,ぱちもん率70%くらいだよなあとは思ったのだが,マフラーが欲しかったところなので,とりあえず購入してみた.

後日,梅田の地下を歩いていたところ,威勢のいい声が聞こえてきた.
声自体は違うけど,どこかで聞いたような口調だなと思って聞き耳を立ててみると,クリスマス直前で品物の入れ替えをするので在庫を処分したい,ついては全品1050円均一,ショーケースの中に入っているダイヤのアクセサリーやブランド時計も10分限定で1050円均一,ということらしい.
どこかで聞いたような内容だなあと思い,品物をざっと見てみたところ,先日の難波の店と同じような品揃え.バーバリーのマフラーも発見.ぱちもん率90%に上昇である.

その後,夕食を難波で食べたついでに,高島屋前に寄ってみたところ,倒産&店じまいしたはずの店のところにまったく同じ店が入っており,やっぱり威勢のいい声&おなじみの口調が聞こえてきた.
さすがに口上を聞いたり品物を確認しようという気にはならなかったが,ぱちもん率99%のバーバリーのマフラーも売られていたに違いない.


・ぱちもん天国 その2
この10年ほどで年の瀬の関西の風物詩となったものに神戸ルミナリエがある.
今回の出張は関西&年の瀬である.となれば...

pachi_1.jpg

うーん,美しい.心が洗われるようだ...



ごめんなさい,ウソです.

pachi_2.jpg


実際は心斎橋のアーケードの下に飾られたイルミネーション(少々加工してみた).
フランスのパリの街角のイルミネーションをモデルに,機材もフランスから持ってきたもので,
2003年から行っているらしい

しかし,アーケードの中は十分すぎるほど明るいので,イルミネーションで飾ってもあまり目立たないような...


・格の違い
師匠筋の兄弟子たちと喫茶店で雑談,会計を済まそうとしたところ,財布のなかに千円札がなく,1万円札を出した.すると,

「2千円札が入ってもいいですか?」

2千円札!

あの幻の2千円札が市中に普通に流通しているのか!

さすがは天下の台所 大阪,ようやく50万都市になった松山とは格が違うということだろうか.

と,手の中の2千円札を見つめながらしばらく感慨にふけっていたところ,兄弟子たちが

「おっ,2千円札か,珍しいな」

...なんだ,大阪でもそれほど流通してないんだ.がっかり.
続いての兄弟子の発言.

「そういえば,ローソンのATMでお金を下ろすとよく入ってるよね」
「そうそう」

ローソンのATMでお金を下ろす!

手数料がかかるじゃないか!

しかも頻繁に下ろしているような口振りだ!

105円や210円のはした金は気にならないということか!

さすがは私立大学教員,どうやら5年間ほど給料が上がらないことが確定しそうな愛媛大学教員とは格が違うということだろうか...