2006年01月17日

『美人画報ハイパー』安野モヨコ

[ Book]

以前読んだ『美人画報』の続編.松山市立中央図書館所蔵.

漫画家である著者が美女になるために各種の美容法やダイエット法に挑戦するというのが元来のコンセプト(でも,前巻の具体的な内容をすっかり忘れてしまっているぞ).

本作でもそれは変わっていないのだが,どうやらそういう努力が実を結んだのか,「整形したの?」と言われるくらい美しくなったらしい.
巻頭に写真が掲載されていて,確かに色白でゴージャス系の女性になっているのだが,「使用前」の写真がないので,どれくらい美しくなったのかは分からなかった.

読んでみての感想その1は「はぁ,女の人は大変だなあ」で,前巻と同じ.

で,感想その2だが,「うーん,ちょっとドギツイなあ」という,少々ネガティブなもの.
ところどころに「女子力」という概念が出てきて,これが高いと幸せになると主張しているのだが,要するに,それって「男性に媚びる力」のことだよなあ...

まあ,なんだかんだキレイゴトを言ったところで,現在の日本は男社会であることは間違いないわけで,「仕事ができなくても美人でかわいく女子力が高ければ得すること多い」というのが女性を30年やり続けた著者の偽らざる本音なんだろうけど...

ネットで感想を拾ってみると,女性がこのシリーズを読むと「何かしなくちゃ!」という気になるんだそうだが,男性が読むとどういう感想になるんだろうか.誰かに読ませて感想を聞きたいものだ.