2006年02月11日

『水滸伝 炳乎の章』北方謙三

[ Book]

北方謙三による『水滸伝』の第12巻.松山市立中央図書館所蔵.

本巻では盧俊義救出作戦と官軍の将軍である関勝の梁山泊攻めなどが描かれている.

盧俊義の秘密が明らかになったり,ただでさえ何でもできる燕青がさらにスーパーマンになってしまったりする巻でもある.

タイトルになっている「炳乎」というのが単語が分からなかったので,調べてみると,意味は「光り輝くさま.また,非常に明らかなさま」ということらしいのだが,検索でヒットするのはこの水滸伝か,「戦陣訓」関連が多い.
この戦陣訓,調べてみると太平洋戦争中に東条英機が作った兵隊用のマニュアルらしい.

関係がよく分からないのだが,まずは軍人勅諭があって,それを具体的な行動規範にまで落とし込んだのが戦陣訓らしい.
しかし,こちらで全文を眺めてみた限りでは,精神的なことが多く,あまり具体的ではない.

悪名高い「生きて虜囚の辱を受けず」のフレーズもこの中に書かれたものだそうだ.
その他,詳しいことはこちらの「戦陣訓とは何だったのか」を参照.サラリーマンを使った比喩が面白かった.