2006年02月20日

『水滸伝 爪牙の章』北方謙三

[ Book]

北方謙三による『水滸伝』の第14巻.松山市立中央図書館所蔵.

本巻は総力戦に備えての訓練とそれに続く戦争がメインで,性格が歪んでしまった息子を抱えた父親の苦悩や,原典にもあった史進の遊郭でのエピソードなども描かれている.

最後の方で総力戦が始まるのだが,それ以外のエピソードが多く,どちらかというと今後の話のための伏線張りばかりで,ストーリー的にはそれほど進んでいない.そのため,好漢も2人しか死んでない.

主役級が2名も死んでれば,ストーリー的にはかなり劇的な展開だろうと思うかもしれないが,この作品,主役級が108人以上もいるからなあ.

その108人の好漢だが,本巻でようやく全員登場...のはず.
巻頭に登場人物一覧があるので,それを数えれば分かるはずなのだが,小さい字で108人の名前が並んでいるのを数えるのはちょっと...