2006年03月18日

レデイ薬局上場

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3/17にレデイ薬局がJASDAQに上場した.
株式市場に上場した企業には証券コードという番号が割り振られるが,レデイ薬局は3027だ.

上場初日の株価の推移はこんな感じ.

LadyDrug.gif

上場した瞬間から株式市場で売買が行われるのだが,そこで一番最初に成立した価格のことを初値という.
レデイ薬局の初音は45万円.
以前の記事では,想定発行価格は33万円と書いたが,実際の新規公募もその価格で行われたので,最初に売った人が今回の新規公募で株を買った人だとすれば,その人は12万円儲けたことになる.
私も証券会社を通じて新規公募に応募したのだが,残念ながら落選した.
ちっ,儲けるチャンスだったのに...

現在の状況では,初値がついた後は株価は下がっていく傾向にある.
今回もそうなのだが,思ったほどは下げなかった.
何故だろうと思っていたのだが,今回の上場に関する報道やネット上の情報を検索したところ,公募価格の33万円はかなり安めの設定だったという.
業界平均並みのPERで計算すると50万円を超えてもおかしくないとか.
ちなみにPERというのは株価収益率というやつで,株価を一株あたりの利益で割ったもの.PERが低いほど現在の株価は割安ということになる.

で,前回の記事に書いた適正価格20-25万円というのも基本的には同業他社のPERから適当に逆算して出した数値.
前回の分析が適当だからといって,同じような材料を使って2倍の差がでるというのはいくらなんでもおかしい.

ということで,改めて調べてみたところ,どうやら使っている材料が微妙に違っていたらしいことが判明した.

私は平成16年度(第39期)の利益をベースに計算したのだが,この年は台風の被害などで利益がかなり落ちていた模様.
たしかにレデイ薬局のウェブサイトに掲載されている業績推移のグラフをみると,それまで順調に上昇していた利益が16年度だけ急落している.
この年度の利益をベースに計算すると本来のPERよりも高くなってしまうのは当然だ.

そして,多くの分析は平成17年度(第40期)の予想利益をベースにPERを計算しているのだが,これが16年度の2倍近くが予想されているという.
本当かな?と思ったのだが,中間決算での数値を見る限りでは,この調子でいけば達成できそうだ.

できるだけ安く買いたいのだが,この調子ではなかなか買えそうにないなあ.