2006年03月27日

まつやま桜灯回廊

[ Experience]

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愛媛新聞のサイトを見ていたら,松山城の二之丸史跡庭園をライトアップしているという記事があった.
そういえば,松山城には何回か行っているけど,史跡庭園には行ったことがないな.
ということで,行ってみることにした.

史跡庭園に行く途中,不気味に緑色に光る木を発見.

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...もしかしてライトアップって,こんな不気味な色なのか?

ちょっと心配になりつつ,入り口へ.
知らなかったのだが,庭園に入るためには入園料100円が必要.色々とお金がかかるのは分かるけど,できれば無料にして欲しかった.ともかく,お金と引き換えに入園券と案内図をゲット.

入り口付近の展示室をざっと見てから庭園へ.
この庭園には初めて来たのだが,よく分からない区切り方で庭園が区切ってあり,そこかしこが池になっている.その池に灯篭が浮かんでいる.

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灯篭のアップ.よく見ると文字が書いてる.

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以前のイベントで見たのと違って,結構お金がかかっていそうな灯篭だ.まあ,水の上に浮かべなければならないので,紙袋&土では無理だろうしな.

水の流れる音と相まって,なかなかいい感じだ.

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迷路のように曲がりくねった通路を歩きながら写真を撮っていたのだが,ふいに気がついた.
そうか,この区切り方って,

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城の間取りを再現してあるのか.
しかし,分かりにくい間取りだな.城の内部の通路がクネクネ曲がっているのは攻め込まれにくいようにするためだろうだが,それと同じ理屈なんだろうか.それとも当時はこういう複雑な間取りが普通だったのだろうか.

しばらく歩いていると,先ほどまでの四角い池ではなく,普通の池があった.

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案内図を見てみると,この奥にも建物があるのだが,芸予地震で通路が崩れてしまい,現在は行けないらしい.残念.

そのまま,城などを見ながらテクテク歩いていく.

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入り口の受付で奥の建物の脇に水琴窟があるといっていたのだが...
おおっ,これか.

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外見は単なる鹿おどしだが,

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地下にはこんな風にカメが埋まっている.
竹筒に耳を当ててみると...鍾乳洞の中のような,神秘的な音が聴こえる.うーん,いい音だなあ.
竹筒のせいで空気の音まで聴こえてしまうのが少々残念だ.
ちなみに愛媛県は水琴窟が盛んな県のようで,日本水琴窟フォーラムのデータベースにも多数掲載されている.なお,水琴窟の音も日本水琴窟フォーラムのウェブサイトで聞けるが,これはぜひ実物を聴いてもらいたい.

しばらく水琴窟の音を堪能してから,城の北東側にある広場へ.

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イベントの準備か何かだろうか,人が集まって何かをやっている.
近づいてみると,色々なものが置いてあるのだが,案内の看板などは特にない.スタッフらしき人がいて作業らしきことをしているのだが,その隣で一般客らしき家族連れが砂が撒かれた台を囲んで遊んでいる.

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私もちょっとやってみたが,よく分かる枯山水みたいなものだろうか.装置は簡単だが,なかなか面白いな.

その奥にも台がしつらえてあった.近づいてみると,

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習字道具と竹串が用意されてあった.
やっぱり説明がなかったのだが,状況から推理するに,この習字道具で好きな文字を書き,その半紙を竹串を使って,あちこちに設置してあるムシロに留めていくものらしい.
私は自分の字の汚さを十分に自覚しているので,筆を手に取ることもなく,早急に立ち去った.

他にも大井戸や門などがあったのだが,これらはパス.
イベントのタイトルに「桜」とついているので,桜の花を探していたのだが,特に見つからなかった.まだ咲いていないのか,それとも桜の木自体が存在していないのか...
イベント自体は4/2まであるようなので,桜の木が存在していれば最終日あたりには花も咲いていることだろう.ちょっと調べてみて,桜の花が咲いているようだったら,もう一度行こうかな.


・おまけ
庭園からいよてつ高島屋の屋上にあるくるりんが見えるのだが,場所によっては,

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こんな感じで,城山と市駅の間に建った高層マンションで完全には見えなくなっている.
まあ,お城からくるりんが見える必要があるのかどうかは判断の分かれるところではあるが...