去年の5月末,それまで愛用していた時計(ZIPPOのタイムコンパス)が不慮のアクシデントで動かなくなってしまった.
それほど大きな衝撃が加わったわけでもないので,何かの拍子に動き出すだろうと待ち続けていたのだが,全くその気配がない.
さすがに待つのも限界になったので,自分で修理してみることにした.
この値段の時計なら機械式ではなくクォーツ式だろう.
だったら故障といっても,部品がずれているか,あるいはムーブメント自体が壊れているかのどちらか.
後者だったら業者に頼んでもムーブメントの取替えしか方法がないが,部品のズレくらいなら私でも直せるかもしれない.どうせ直せなくても壊れているんだし.
ということで,
こういうこともあろうかと,出張のついで東急ハンズで購入しておいた時計の蓋開け用道具.
これで蓋をパカッと開ければ...
あれ?
道具を引っ掛ける場所がないぞ?
もしかして...ムダな買い物だった?
むー...
おや? ここにちょっと溝っぽいところがあるぞ.ここにドライバーを差し込んで...
よし,開いたぞ!
右側がムーブメントと電池,左上は...ああ,温度計のコイルか.じゃあ,その下はコンパスの裏側だな.
このうちで手を付けられるのは電池くらいだな.
じゃあ,電池をはめ直してみると...
チッ,チッ,チッ,チッ
おお,動いた動いた.
こんな風にちょっと手を入れればすぐに直ったのに,そのままにしてたせいで1年近くを無駄にしてしまったのか.なんだか盛大に虚しいなあ.
まあ,いいや.
時計も復活したことだし,今度同じようなことがあったら時間を無駄にしないように,このことを心に刻んでおくとしよう.