2006年06月29日

『虹の家のアリス』加納朋子

[ Book]

脱サラして私立探偵事務所を開業した「仁木」.有能な助手にしてお茶くみ担当,しかも現在家出中の「安梨沙」とともに,事務所に持ち込まれた奇妙な事件を解き明かしていく...

前に読んだ『螺旋階段のアリス』の続編で,日常の謎+連作短編形式というのも前作と同じ.松山市立中央図書館所蔵.

前作を読んだのは約1年前なので,前作の細かいところはすっかり忘れてしまっていたが,それでも楽しく読めた.
短編が6本収められているのだが,一番気に入ったのは「鏡の家のアリス」.見事に引っ掛かってしまった.

しかし,本作も『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を知っていないと,そちら方面の面白さが分からないんだろうなあ.
西洋では知っていることが常識になっているくらいだから,一度はちゃんと読んでおかないといけないんだろうか...