2006年10月08日

チンザノ・ロッソ(ベルモット)

[ Goods]

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以前記事にしたノイリープラット・ドライと同じく,有名なベルモット.
ただ,ノイリープラット・ドライはドライ・ベルモットだったのに対して,今回のチンザノ・ロッソはスイート・ベルモット.
ドライ・ベルモットは白ワインと同じような色だけど,スイート・ベルモットは赤ワインのような色をしている.でも,どちらもベースは白ワインで,スイート・ベルモットの赤色はカラメル色素によるものらしい.

まずはロックで飲んでみたのだが,これが意外なほど美味しい.
ノイリープラット・ドライを最初に飲んだときは「きつい白ワイン」という感じだったのだが,このチンザノ・ロッソは基本的には甘いのだが,微妙な風味が色々と混じっていて,単体で飲んでも何だかカクテルを飲んでいるような感じがした.

次はジン&IT.

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名前のとおり,ジンを使ったカクテルで,ジンとスイート・ベルモットを1:1で混ぜたもの.
ここでいうITというのは「情報技術」ではなく「イタリア」のこと.スイート・ベルモットのことをイタリアン・ベルモットともいうらしく,それが名前の由来だそうだ.
ちなみに,このスイート・ベルモットをドライ・ベルモットに変えて,比率を変えたものがマティーニになったそうなので,マティーニの原型とも言われている.
個人的には,マティーニよりもこのジン&ITの方が甘くて飲みやすいので好み.

で,ジン,スイート・ベルモットにカンパリを加えたものがネグローニ

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比率としてはジン:スイート・ベルモット:カンパリを1:1:1.
カンパリの苦さとスイート・ベルモットの甘さがジンによって適度に薄められていて,かなり飲みやすい.でもアルコール度数はそれなりに高いので注意が必要.

で,最後はアメリカーノ

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この間読んだ『寂しいマティーニ』に出てきたカクテルで,,カンパリとスイート・ベルモットを1:1で混ぜて,それをソーダで割ったもの.
系列としてはネグローニと同じ味なのだが,ネグローニがちょっと濃厚なのに対して,これはソーダの炭酸も相まって,かなり爽やか.
ネグローニよりもアルコール度数も少なめなので,グビグビ飲むんだったら,こちらの方がいいかも.

他にもベルモットを使ったカクテルはたくさんあるのだが,単体で飲んでも充分美味しいので,気がつけばロックで飲んだり,ソーダ割りで飲んだりしていた.
その結果,この記事を書くまでに最初に購入したものは飲みつくしていて,冒頭の写真は2本目のものだったりする.
さらに,その2本目も残り4分の1に突入してたりする.うーむ...