2006年10月28日

敗北の記録

[ Experience]

Haiboku_1.jpg

だいたい半月ほど前のことなのだが,敗北を喫してしまった.
写真はそのときの戦利品というか,敗北の代償.
かなりショックだったのだが,ようやく敗北の痛手から回復しつつあるので,そのときのことを振り返ってみた.

いつものように,同僚の教員と昼ごはんを食べに行くことになったのだが,どういう経緯か,はいから亭のことが話題になった.
その同僚ははいから亭に行ったことがないという.
あんかけからあげセット(670円)+ご飯大盛りをクリアした私としては,はいから亭の偉大さ(巨大さ?)を感じてもらいたいところだったので,はいから亭に行くことを提案,すんなり受け容れられた.

昼のピークを過ぎていたのか,あるいは調理時間の長さから昼は敬遠されているのか,店内には客が3組ほどしかおらず,すんなり座れた.

注文だが,前回注文した「あんかけからあげセット(670円)」だと多すぎることが分かっているので,からあげの量が半分になっている600円のセットをメンチカツで注文.これでもおかずの量が多いことが予想されたので(私は少しのおかずでたくさんご飯を食べるタイプ),それに対応するために前回と同じくご飯は大盛りにした.
同僚も同じセットを魚フライで注文,ただし,こちらのご飯は普通サイズ.

で,前回と同じく,結構な時間を待ってから,ようやく料理が出てきた.
例のこぶし大のからあげ2個とメンチカツ2個,それに付け合せ,そしてご飯大盛りだ.

今回は特に目新しいことはないだろうと思って携帯電話(=カメラ)を持っていかなかったので写真はないのだが,新たな発見があった.
一つはご飯大盛りの量である.

Haikaratei_5.jpg

これは前回の写真なのだが,これがご飯大盛りの量.何度見ても笑うしかないのだが,今回は同僚が普通サイズのご飯だったので,その比較ができた.

ご飯大盛りの量は普通サイズの2.5倍くらいあった.

私はお目にかかったことがないのだが,世の中には「倍盛り」という言葉がある.大盛りの上を意味する言葉で,通常の2倍という意味だが,それでいくと大盛りというのは1.5倍くらいというのが相場じゃないのか?

もう一つの発見は付け合せ.
前回の付け合せは大量のスパゲティー(カレー味)と野菜だけだったのだが,今回はこぶし大のからあげが2つ減った分,皿のスペースに余裕があったためか,新たな付け合せが載っていた.

ポテトフライ(皮つきの)だ.しかも大量の

まあ,それでも前回の「あんかけからあげセット(670円)」よりは少ないよな.
ということで,軽い気持ちで食べ始めたのだが...

あれ?

あれれ?

...もう食べられない?!

前回よりも少ないメニューを注文したはずなのに,途中で食べられなくなってしまった.

はっきり言って,めちゃくちゃショックだった.
「自分で頼んだものは残さず食べる,食べられないものは頼まない」が私の基本方針なので,店で注文したものを残した記憶がほとんどない.
というか,自分のお金で注文するようになって以来,残した記憶がない.

一口食べただけで吐きそうなくらい不味かった中華丼も半泣きになりながら完食した,この私が!

状況によっては焼き魚の骨やフライドチキンの骨までバリバリ食べてしまう,この私が!

以前完食したメニューよりも少ないはずのメニューを食べきれず残してしまうとは!

ということで,はいから亭にて,人生初の敗北を経験してしまった.

しかし,以前完食したメニューよりも少ないはずのメニューが食べられなかったというのは謎なので,敗因を自己分析してみた.

1.視覚的なインパクト
これはご飯大盛りについてだが,前回は比較対象がなかったので,ご飯大盛りの量がどれくらい多いのかが正確には分かっていなかったのだと思う.
しかし,今回は普通サイズのご飯が隣にあり,大盛りが普通サイズ(これも決して少なくはない)の2.5倍の量であるということが判明.
このことで,「こんな大量のご飯,食べられないかも...」と自信を失ってしまったのかもしれない.

2.食事中の会話
今回は同僚と一緒に行ったので,食べながら話をしていたのだが(ほとんどは「量の多さ」について),そのことで前回よりも食事にかかる時間が増えてしまったと思われる.
前回は一人&短期決戦で勝負をかけたので,かなりの量を開始10分以内に食べてしまった記憶がある.
やはり大量に食べるためには,スタートダッシュが必要だったようだ.

3.慢心
色々と理由はあるだろうが,これが一番大きいと思われる.
前回は未知の料理に挑む挑戦者だったのだが,今回は既に一度は経験済み,いわばチャンピオンとしての防衛戦だ.しかも前回よりも格下の相手(からあげ2個分だけ).
今回は余裕だな!という慢心があったことは正直に認めよう.
しかし,さすがは【食の】はいから亭【暴力】,ランキング的には下位のメニューでも,恐るべき破壊力,しかも大量のポテトフライという秘密兵器まで持っていた.

以上の理由を考えると,今回の勝負(いつから勝負になったんだ?)は負けて当然という気もする.
勝ちに不思議の勝ちあり,負けに不思議の負けなし」という言葉があるが,まさにその通りか.


.おまけ
不幸中の幸いか,はいから亭には非常用持ち帰りシステム(アルミホイルとポリ袋)が完備しているので,食べ切れなかった分をアルミホイルで包んで持って帰った.
それが冒頭の写真.サイズはこぶしよりも一回り大きいくらい.
中身はこんな感じ.

Haiboku_2.jpg

これはその日の晩ご飯になったので,「自分で頼んだものは残さず食べる,食べられないものは頼まない」という基本方針は何とか守られてはいるのだが,やはり何かを失ってしまった気がする.
失った何かを取り戻すためには,はいから亭に再び挑戦しなくてはならないのだろうか...