2006年11月03日

『とるこ日記』定金伸治+乙一+松原真琴

[ Book]

副題が「"ダメ人間"作家トリオの脱力旅行記」ということで,自称「ひここもり」の若手作家3人(男2人女1人)が,海外旅行に慣れているわけでもないのに,トルコを旅行したときの記録.松山市立中央図書館所蔵.

「乙一は贔屓の作家である」&「トルコが妙に気になる」私にとっては,読むべくして読むことになった本.

基本的には定金伸治が旅行記を書き,それに他の2人が脚注を入れるという形式なのだが,左ページに旅行記,右ページに脚注と,本の半分は脚注だったりする.
これがなかなか読みにくい.もともとはネット上で公開されていて,そちらではリンクをうまく使って処理されているので,もしかするとネットで読んだ方が読みやすいかもしれない(袋とじ部分にパスワードが書かれており,それを入力すればネット上で読める)

本人たちは自虐交じりに「トルコ旅行に行こうと思われている方に役立つような耳寄り情報」はまったくない,と言っているが,そんなことはなく,トルコの名所や街の様子,ぼったくり事情などが分かるので,ガイドブックとしての機能を全く果たしていないということもない.

聖ソフィアとスレイマニエ・ジャーミーは以前から行ってみたかったけど,本書を読んで,それに地下宮殿が加わった.
うーん,やっぱりトルコに行ってみたいなあ.