2006年11月14日

『去年ルノアールで』せきしろ

[ Book]

喫茶室ルノアールに毎日通う著者が,ルノアールで出会う人や出来事を起点にして妄想を加速させていくエッセイ集.

卒業生にして同僚な人が貸してくれた本.
妄想暴走系の面白エッセイなので,系統としては乙一の『小生日記』穂村弘の『世界音痴』と同じなのだろうが,暗黒度というかネガティブ度が圧倒的に低いので,こちらの方が一般受けするかな.

舞台になっているのがルノアールという喫茶店で,そういう喫茶店チェーンがあることは知識としては知っていたのだが,首都圏にしか存在しない&私は首都圏に縁がないため,どんな店なのかは知らなかった.

読んでいる限りでは,かなり庶民派な喫茶店というか,カオスに溢れた喫茶店に思えたのだが,事前に想像していたルノアールとはどうも違っている.
ルノアールって,確か最近になって閉店した純喫茶で,ウェイトレスが全員未亡人だというウワサがあったところだよな? どう考えても,ここで描かれているルノアールとはイメージが合わないんだけど...

ということで「喫茶 未亡人」で検索してみたところ,私が想像していたのは談話室滝沢だった.