2006年11月16日

『オロロ畑でつかまえて』荻原浩

[ Book]

東北の奥地にあり,過疎に悩む「牛穴村」.起死回生の策として,東京の広告代理店に村おこしを依頼するのだが,それを引き受けたのが倒産寸前の弱小広告代理店で...

卒業生にして同僚な人が貸してくれた本.
最近よく名前を聞く荻原浩のデビュー作なのだが,この作者の本は今まで読んだことがなかった.

私の中で荻原浩といえば,アルツハイマー症で記憶を徐々に無くしていくサラリーマンを描いた『明日の記憶』の作者であり(未読だし映画も見てないけど),シリアスな本を書く人というイメージ.
でも,この本は完全なユーモア小説で,まったくシリアスではなかった.いや,「過疎に悩む農村の村おこし」という題材自体はシリアスか.

読んだ感想だが,手堅くまとまっていて楽しめることは楽しめるのだが,意外性という点で少々物足りなさがあった.
最後の○○○○が○○○○○だというのはビックリしたけど,登場人物がステレオタイプというかなんというか.


・おまけ
作中に出てくる石井社長って,『オレたちひょうきん族』に出ていた石井光三社長がモデルなんだろうなあ.
最近見てないけど,ちょっと懐かしかった.