フィレンツェで絵画の修復士の修行をしている「順正」.
やりがいのある仕事と大切な人を持ち,それなりに幸せなつもりだったが,かつての恋人「あおい」との間で交わした他愛もない約束,「30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモに一緒に登る」を忘れることができない...
辻仁成と江國香織が,登場人物の男女それぞれの視点から描いた物語のうち,男性側の物語で,某教員の奥様に貸してもらった.
辻仁成は芥川賞作家であり,作品も多数あるのだが,なんだか気取ったイメージがあって私には合わない気がしていたので,これまで読んだことはなかったのだが...
主人公が最低
と思わずフォントを+3にしてしまうくらい最低.
どう書いてもネタバレになってしまうので詳しく書かないが,ラストはある意味でどんでん返し.
さらにもう一回ひっくり返るのかと思いきや...
えっ,これで終わり?!
うーん,江國香織の書いたRossoでちゃんと完結するのかなあ.