2007年01月29日

一人で居酒屋@八剣伝

[ Experience]

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年の瀬も押し迫った昨年12月30日のこと.
手元の金券類を整理していたところ,,マルシェの株主優待でもらった1000円の金券を1枚発見した.ただし期限は平成18年12月末日.あと2日しかない.

この金券を見ていて思い出したのが,『おひとりさま』の限界はどこらへん?という記事.
この記事の中で「おひとりさま」では絶対いかないと思う外食スポットの第4位が「チェーン系の居酒屋」だった.

手元に八剣伝の金券1000円分がある.

八剣伝はチェーン系の居酒屋である.

チェーン系の居酒屋は一人では行かない外食スポットの第4位にランクインしている.

私は男一人でケーキ屋に行くほどの「挑戦する心」の持ち主である.




ということで,忘年会やら実家に戻ってきた人たちやらで盛り上がっているチェーン系の居酒屋に一人で行ってみた.

私はご飯を食べるのが速いほうなので,そのままだと注文した料理を速攻で食べて出てきてしまいかねない.
それでは「ひとり居酒屋」を完全に制覇したとは言いがたいので,最低でも1時間は店内に留まることを自分へのノルマとして課すことに.

舞台に選んだのは久万ノ台の八剣伝
店内は奥に座敷席が2つ,テーブル席が8つくらいあったのだが,全部埋まっていた.
さすがにこの混雑状況でテーブル席が空くのを待つほどの勇気はなかったので,一人であることを告げ,カウンター席へ.
メニューを見て,料理と酒を注文し,1枚目の写真撮影.20時10分のちょっと前か.
さて,ここから1時間,孤独な戦いの始まりである.

誰かと一緒ならば話をしていればあっという間なのだろうが,誰もいないので,話をして時間をつぶすわけにはいかない.
最終兵器として「時間つぶしのための本」は持ってきているが,開始早々から本に頼るわけにもいかないだろう.
ということで,まずはメニューを読んで時間をつぶすことに.



しまった,3分もしないうちに読み終わってしまったぞ.

ここで社交的な人ならば,店の人に話しかけて盛り上がったりするのだろうが,私は基本的に引きこもり属性の人間なので,店の人に話しかけたりはできない.
というか,満員のお客さんに対応するので精一杯で,話しかけたら包丁が飛んできそうなくらいに殺気立っている.思わず「手伝いましょうか?」と言ってしまいそうになるくらいの忙しさである.
どうしてこんなに忙しくしているんだろう?と従業員の行動を観察しているうちに,注文した料理が出てきた.

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お腹が空いていたので,いきなり焼き鳥丼.
一気に飲んでしまうビールよりは時間が稼げそうだということで選んだ日本酒(上善如水).
あと,ここには写っていないがチヂミもあった.
この時点で入店してから10分.まだまだ先は長い.

できるだけゆっくり食べようと思ったが,焼き鳥丼はあっという間に完食.
残されたチヂミをつまみに,日本酒をチビチビ飲みつつ,やっぱり従業員の行動を観察.うーん,ホールの店員が2名だけというのがネックなのかなあ.

などと考えているうちに,チヂミも日本酒もなくなってしまった.まだ30分近く残ってるぞ.
ということで,料理と酒を追加注文.
しばらく待っていると,

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串焼き各種と冷奴,焼酎のロックが届いた.
普通は焼き鳥丼を注文する前に,この手のメニューを注文するよなあ.
この時点で残り時間は20分.

座敷席の団体客が帰ったためか,買い物に出ていた店員さんが戻ってきたためか,従業員の流れはかなり良くなっており,殺気立っていたカウンター内も少しは余裕が出てきたようだ.
今なら話しかけても包丁ではなく焼き鳥の串が飛んでくるくらいで済むかもしれない.

しかし,引きこもり属性の私としては,無言で酒を嗜みつつ,店内を観察するのみ.


笑い声や嬌声が飛び交うチェーン系の居酒屋の店内で,

カウンターで一人,無言で店内を観察する男.

どう考えても異様な雰囲気を醸し出してますが,何か?


そんなこんなで時間は経過,

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ようやくノルマの1時間が終了.
これで,一人では行かない外食スポットの第4位であるチェーン系の居酒屋に勝利!
しかも最終兵器の本は鞄の中から出さないままで!

ちなみに,今回の勘定は2500円程度.金券を使っても1500円ほどかかったわけだが,それだけのお金を払うんだったら,ちゃんとしたご飯を食べにいくべきだよな.
やっぱりチェーン系の居酒屋は一人で行くのではなく,みんなで行ってワイワイやるべきだろう.