北森鴻の『桜宵』という小説に出てきた黄色の桜(御衣黄)について調べていたとき,御衣黄ではないけど,同じく黄色い桜である「鬱金桜」が新居浜にあることを知った.
当時は新居浜まで行くための手段がなかったが,今なら行けるぞ!
ということで,所在地の住所をgoogle mapで検索し,その場所を手持ちの地図に書いて出発.
ということで,2時間弱かけて現場に到着.
しかし...
どこにあるんだ?
あちこちに桜は咲いてるけど,どれも桜色というか,薄いピンク色のやつばかりだぞ.
地図にポイントしてある区画で,ピンク色じゃないやつというと,
これになるのだが,これって黄色というよりは白だよなあ.
でも,うっすらと黄色いと表現しているページもあるし,思っていたよりも色が薄いんだろうか.
でも,これじゃあ,「うっすらと黄色い」というよりも「うっすらとピンク色」だよなあ...
ということで,比較対象として,一目瞭然で桜だと分かった船木中学校の隣にあった桜の写真.
コレに比べると,さっきのやつの方が色は確かに薄いけど,黄色と表現できるような色じゃないよな.
ああ,単に区画をポイントするだけじゃなくて,ちゃんと番地を控えておけば良かったなあ.
あるいは,私の持っている携帯電話がウェブ対応ならば検索することもできたんだけど,残念ながら私のはプリペイド式なのでメールはできてもウェブは使えない.
しかし,ここで諦めて帰ってしまうと,往復4時間を無駄にしてしまうことになる.
仕方ない.ローラー作戦で,そこら中を歩き回るか.
ということで,適当な場所に車を路駐し,黄色い桜っぽいものが見えれば,そこに近づいて確認という原始的な作業を開始.
むっ,あの用水路の脇にあるのはちょっと黄色っぽいな.
しかし,あそこに行くためには畑を横切らないといけないぞ.さすがに人様の畑を勝手に踏みにじるようなことはできない.
むー,仕方ない.あそこの茂みを突っ切って,用水路を飛び越そう.
(ガサガサ)
(ひょい)
うーん,これは...
さっきのやつに比べると,明確に白っぽいが,桜じゃないような気がする...
(ひょい)
(ガサガサ)
道路に戻って,探索再開.
むっ,あの民家の前に生えているのはちょっと黄色っぽいな.
もうちょっと近づいてみよう.
うーん,これも桜じゃないような気がする.
というか,明確に桜じゃないだろう.
おっ,黄色を発見!
いや,確かに黄色だけど,どうみても桜じゃないでしょ.
再び黄色を発見!
いやいや,確かに黄色だけど,桜どころか,既に樹木ですらないし.
うーん,ポイントした区画の周辺まで捜索範囲を拡大して調べてみたけど,それっぽいのは見つからないなあ.
庭いじりしていたおじさんに聞いてみても,「そんなの聞いたことがない」って言われたし...
ちょっと気になった黄色の木はあったけど,民家の庭に生えている木で近寄ることができなかった.新居浜市の名木100選に選ばれてるくらいだから,個人の民家の庭先に生えているのを紹介することもないだろうしなあ.
ということで,1時間ほどで探索は打ち切り.
渋滞に嵌ったりしたせいで2時間半ほどかけて帰宅.
見つけられなかったのが悔しかったので,もう一度検索してみたところ,
情報元のページに「荒井さん」という個人名を発見.
えっ,もしかして...
google mapで住所を検索し,最大限にまで拡大してみると,
どう見ても民家の中です.ありがとうございました.