2007年04月09日

セルフレジ@イオン新居浜

[ Experience]

SelfRegi_1.jpg

鬱金桜の探索のダメージを癒すべく,イオン新居浜ショッピングセンターに行ってみた.
初めて行ったのだが,予想以上に立派なショッピングモールで驚いた.
しかし,探索のために歩き回った疲れていた&それほど欲しいものがない状態だったので,端から端まで歩き回るほどの意欲がなかった.
なので,併設されているジャスコで冷たいものでも買ってすぐに帰ろうとしたところ,面白いものを見かけた.

SelfRegi_2.jpg

人手不足の解消を目的として,あちこちで試験的に導入が始まっているセルフレジだ.
へぇ,ニュースとかで見たことはあるけど,実物を見るのは初めてだな.
ミルクティーのペットボトル1本だけだけど買う物もあるし,試しにやってみようかな.

同じようなことを考える人が多いのか,セルフレジコーナー(4台あるが1台は調整中)の前にはプチ行列ができていた.
その列に並びながら傍らに掲示されている説明を読む.

SelfRegi_3.jpg

1.まず商品が入ったカゴを置く.
2.商品のバーコードをスキャンする.
3.スキャンした商品をレジ袋に入れるか,台の上に置く.
(商品が無くなるまで2〜3を繰り返す)
4.支払いボタンを押す.

というのが主な手順のようだ.
3で商品はちゃんと台の上に置くように指示されているところからして,1で商品全体の重さを量っておき,3でそれらがちゃんと移動したかどうかをチェックしているようだ.もしかすると,2でスキャンする商品データに商品の重さも入れておいて,それも含めてチェックしているのかもしれない.

などということを考えていたところ,前に並んでいたお客さんが「これだったら普通のレジの方が早い!」と行列を離脱していった.
うむ,確かに1組の客を処理するのにかかる時間,正確には「1組の客が自分たちで処理をすますのにかかる時間」になるわけだが,これが通常のレジに比べると明らかに長い.
まあ,初めてのセルフレジだから,操作になれてないしなあ.

そうこうするうちに,ようやく順番が回ってきそうだ.

SelfRegi_4.jpg

これがセルフレジの本体.
説明には書いていなかったが,右側には支払いのためのユニットがついている.
さて,さっそくセルフレジしてみよう.
まずは商品(ペットボトル)が入ったカゴを左の台に置く.
続いて商品をスキャン.
それを右の台に置くのだが,今回はペットボトル1本だけなので,レジ袋なしで直接置いた.
最後に正面のタッチスクリーンに表示される支払いのボタンを押す.
支払い方法(現金,カードなど)のボタンが出てきたので,現金払いのボタンを押す.
右側のユニットにお金を入れて,出てきたお釣りを受け取って終了.

こう書くと簡単そうだが,実際にはいくつか問題もあった.

第一はレスポンスが悪いこと.特に支払いボタンを押してから反応が返ってくるまでの時間は改善の余地ありだろうと思ってしまうくらい遅い.

第二は袋詰めの問題.通常のレジの場合,商品のスキャンと精算まではレジで行い,商品の袋詰めはちょっと離れたところに用意されている作業台(正式名称はなんて言うんだ?)で行う.
しかしセルフレジの場合,スキャンと精算と袋詰めを全て同じレジで行うことになる.このため,袋詰めの時間もレジが埋まってしまうわけだ.
しかも,商品を置く台がそれほど広くないので,大量の商品を買ってしまうと,台の上にちゃんと全部載せるのがちょっと難しそうなのだ.

うーん,人のレジを完全に代替できるようになるまではまだ時間がかかりそうだなあ.
ちなみに,このセルフレジも完全にお客さん任せというわけではなく,今回の場合はセルフレジ4台に対して店員さんが1人貼り付いていた.
使い方に慣れていない人が多い現時点限定でトラブル対策のために貼り付いているのかなあと思ったのだが,その店員さんが見ていた画面をちょっと覗いてみたところ,お酒を買ったお客さんのレジの画面には年齢確認についての注意が表示されていた.
なるほど,全員がカードを使うのであれば年齢確認の必要はないけど,現金で払うお客さんについては年齢確認をしないとね.

ということは,セルフレジになっても人はある程度必要になるということか.
そういうのを考えると,あえて設備投資までしてセルフレジを導入するメリットってあるのかなあ?
それとも都市部では人手不足がそんなに深刻になっているんだろうか...