2007年08月31日

『投資銀行青春白書』保田隆明

[ Book]

外資系証券会社の投資銀行本部に就職した元 女子大生の「ミヤビ」.
しかし,経済の知識ゼロの上,浮かれ気分で海外研修を受けてきた彼女を引き受けてくれる部署はなかった.
仕方なく,採用にあたって口添えした「平井」が自分のチームで引き受けることになり,部下の「梶田」を教育係として付けたのだが...

ブログ界では有名な元投資銀行マンによる小説仕立てのビジネス書,になるのかなあ.松山市立中央図書館所蔵.

表紙がかなり軽め(ライトノベルっぽい)のだが,中の文体も軽めで,字数も少ないのでサクサク読める.知識ゼロの主人公に先輩が仕事を教えるという形なので,経済についての予備知識もほとんど必要ナシ.

しかし,元 投資銀行マンの作者が書く話だから,もっとディープな話が出てくることを期待していたのだが,そういう意味ではちょっと期待はずれだったかな.
まあ,ターゲットを経済のことをあまり知らない人にしているため,そのあたりは仕方がないんだろう.

amazonでの書評が絶賛ばかりで,投資銀行の業務が分かる!的な意見が多いんだけど,いや,そんなに単純じゃないと思うんだけどなあ.

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