2007年09月05日

『西の魔女が死んだ』梨木香歩

[ Book]

中学に入って登校拒否になった「まい」は静養をかねて,田舎の「おばあちゃん」の家でしばらく暮らすことになった.
イギリス人であり,実の娘から「西の魔女」と呼ばれる「おばあちゃん」は,実は本物の魔女であり,同じ血筋である「まい」も魔女としての修行を始めることになるのだが,その修行は想像していたのとは違っていて...

梨木香歩の作品を読むのはこれで7冊目.あまり厚い本ではなく,文字も少なめなのであっという間に読めた.

amazonの書評がすごい数になっており,それなのに4つ星半という高評価の作品なのだが,うーん,確かに一部の女性にはかなり受けるだろうなあ.

個人的にはスローライフとかにはほとんど興味はないのだが,そういう私でも魅力的に思ってしまう田舎暮らしが描かれている.
で,その中心には包容力のある「おばあちゃん」がいるわけだが,この「おばあちゃん」がまた魅力的.
確かに「こういうおばあちゃんがいればいいのに」と思う人は多いだろう.
この「おばあちゃん」のモデルって,『春になったら苺を摘みに』に出てくるウェスト夫人なんだろうなあ.

しかし,元々は児童書として出版されたものなので,そういうことを知らずに読むと「えっ?」と思ってしまうかも.

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