2007年09月29日

『化物語 上』西尾維新

[ Book]

階段から落ちてきた病弱なクラスメート「戦場ヶ原ひたぎ」を受け止めた「阿良々木暦」は驚いた.
彼女には体重がほとんど無かったのだ.
秘密を知られた「ひたぎ」は「暦」を脅迫して口止めをするのだが,実は「暦」は...

戯言遣いシリーズで人気作家となった西尾維新の作品.松山市立中央図書館.

戯言遣いシリーズが最後のほうでグダグダになってしまったので,あまり読もうとは思わなかったのだが,かなり評価が高いので読んでみた.

あいかわらず変な名前の登場人物のオンパレードだが,かなり面白かった.

話としては「怪異」に憑かれた少女を主人公(と主人公を助ける人)が助けるという形になるのだろうが,「怪異」の性質上,そう単純な話でもない.
このあたりはちょと京極夏彦の京極堂シリーズっぽい.まあ,こちらは本当に超自然的な存在なのだが.

で,この作品,1ページあたりの字数は一般的なノベルズよりも少なめではあるが,総ページ数は440ページ程度とけっこう多め.
しかし,そのページのほとんどは登場人物間の掛け合いで埋められており,会話のほとんどがボケとツッコミ.いやー,笑った笑った.
個人的には第2話の蝸牛の話が好きかな.

下巻も期待大なのだが,借りることができるのはいつのことやら...

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