2007年12月13日

『天と地の守り人 全3巻』上橋菜穂子

[ Book]

タルシュ帝国の侵攻から祖国である新ヨゴ皇国を救うため,絶望的な旅に出て行方不明となった皇太子「チャグム」.
その「チャグム」を探し出すため,用心棒の「バルサ」はロタ王国に向かう.
一方,迫り来る洪水の危機を察知した呪術師の「タンダ」は,徴兵されて戦場に向かうことに...

『守り人』シリーズの最終巻,になるのかな.三津浜図書館所蔵.

ファンタジーとして始まったこのシリーズ,徐々に国際情勢についての要素が大きくなり,この最終巻に至っては,政治8割,ファンタジー2割という感じかな.
まあ,そういう話でも破綻しないというのは,それだけ舞台設定をちゃんとしてあったおかげなんだろうけど.

で,本作で大団円なのかというと,ちょっと消化不良のところも残っている.
途中から思わせぶりに登場してきた○○とか,『旅人』シリーズであれだけ登場していた△△が名前だけでまったく登場しないとか...
まあ,ラストがラストだけに,時間軸的にこの後の話は書かれないだろうから,この消化不良はそのままなのかなあ.

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