2008年03月10日

『チキタ★GUGU 全8巻』TONO

[ Book]

人喰いの妖怪「ラー・ラム・デラル」に家族を食べられてしまい,一人生き残った「チキタ・グーグー」.
チキタだけが生き残ったのは,彼が「死ぬほどまずい人間」だから.しかし,まずい人間は百年育てると夢のように美味になるという.
100年後に食べられるために,ラー・ラム・デラルに飼育されることになったチキタだが...

2006年に読んだ本のうちの少女マンガ部門第1位だった『チキタ★GUGU』だが,このたび,ようやく最終巻が刊行された.
雑誌連載自体は昨年中に終了していたのだが,その後,出版社が倒産したりして,どうなることかと気を揉んでいたのだが,どうやら人気があったようで,そのまま朝日新聞社に引き継がれて,カバーデザインも旧出版社のときとほとんど同じだった.良かった良かった.

『チキタ★GUGU』といえば,シンプルな絵柄だけどスプラッタ系のシーンが大量に出てくる話なのだが,7巻から8巻にかけては,最後のエピソードのためか,かなりソフト.
主人公の一人であるラー・ラム・デラルの出生の秘密が明らかになり,チキタとの百年にも決着がつく話なのだが...


ええ,泣きましたとも!


これまでもマンガを読んで目頭が熱くなったことは何度かあるが,涙が流れたのはこれが初めてかなあ.
まあ,ボロボロ泣くほどじゃなかったけど.

残念なのは,刊行ペースが1年に1冊どころではなかったので,ちょっと感動が薄れてしまったような気がすること.
これ,全巻まとめて読んでたら,もっと感動したんだろうなあ.
既に結末を知ってしまっているので,それほど感動できないだろうけど,時間ができたら全巻まとめて読んでみよう.

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