2005年02月03日

『月光界・逢魔が時の聖地 全3巻』麻城ゆう

[ Book]

前日に続いてファンタジー物第二弾.
私は世界観が共通したシリーズ物が大好きなのだが(思い起こせばムアコックの『永遠のチャンピオン』シリーズが原因か?),この作者の「月光界シリーズ」もそういう路線で好きだ.
この月光界シリーズ,出版社の倒産に巻き込まれるなどのトラブルもあったりしたが,結構な数の本が出ている.そのうち,出版社の倒産の影響で版型を改めて刊行されたものを除けば全部持っているはず.
全シリーズ合わせると20冊以上にもなり,最初の本の刊行は1990年.おおっ,15年も付き合ってたのか!

しかし,今回刊行された3巻をもって,直近のシリーズだけでなく,月光界を舞台にしたシリーズも完結だという.

15年間も続き,20冊以上も刊行された一大シリーズのわりには,えらくアッサリとした終わり方だが,この作者らしいともいえる.まあ,しばらくしたら復活するような気もするし,それを期待してもいるのだが.

しかし,作者もあとがきで書いていたが,ファンタジー物がここまで流行するとは,15年前にはまったく予想できなかった.書店に行くと,ファンタジー物の新刊が平積みになっているのが普通だからなあ.まあ,それほど売れてるようには思えないけど.
後の世に「ハリポタ・バブル」とか「指輪バブル」とか言われたりするんだろうなあ.