2005年09月04日

ブックバトン

[ Book]

先日,薄暗い研究室でゴソゴソと不審な活動をしていたところ,知り合いの学生さんが訪ねてきた.なんだろう?と思ったら,ブックバトンを渡してくれた.

ということで,やってみることにしたのだが,仕事柄,普通の人よりも本とは縁が深いので,今回は仕事関係の本は除外.
あと,マンガも含めると収拾がつかないので,マンガも除外してある.

■持っている本の冊数
 数えたことはないが,自宅にある本で400冊くらい,いや,もっとあるか? まあ,グイン・サーガだけで120冊以上あるからなあ(苦笑).7割以上が文庫で(ハードカバーは図書館で借りるので),そのうちの半分くらいはライトノベル系.これでも松山に来るときに厳選して持ってきてあるので,大阪の実家にはセレクションに漏れた,さらに多くの本が...


■今 読みかけの本or読んでみたいと思っている本
読んでみたい本は無数にあるし,買ったまま積んである本もそれなりの標高になっているので,冊数が一番少ない現在進行形で読んでいる本を.

『神の発明』/中沢新一
カイエ・ソバージュの第4巻.いつものように図書館で借りたのだが,あまりにも意味が分からないので,期間延長してもう一度チャレンジ中.でも分からないままの気がする...

『おいしい店との付き合い方』/サカキシンイチロウ
ほぼ日刊イトイ新聞の連載をまとめたもの? 図書館で冊数あわせのために借りた本.

『夜間飛行』/サン=テグジュペリ
「夜間飛行」と「南方郵便機」の2編が収められているのだが,「夜間飛行」を読み終えたところで,3ヶ月以上停滞中.そろそろ読もう.


■最後に買った本
雑誌を除外すれば,『新・特捜司法官S-A 1巻』/麻城ゆうと『ヤーンの朝 グイン・サーガ103巻』/栗本薫.


■特別な思い入れがある本、心に残っている本(5冊まで)
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『オールザットウルトラ科学』/鹿野司
現在の私を形成した本 その1.
1980年代中旬から『Login』というコンピュータ雑誌に連載されていた科学エッセイの一部をまとめたもので,連載時から読んでいた.ここで取り上げられていたテレパシーと脳の話が現在の私のコアになっている.
ちなみに,その一部はくねくね科学探検日記という本人のBlogに再掲されているのだが,さて,これを読んだ人のどれくらいが私と同じように感じるかというと,はなはだ疑問ではある.

『喪神の碑 全5巻』/津守時生
現在の私を形成した本 その2(シリーズ物なので1冊としてカウント).
いわゆるライトノベル,というかスペースオペラ. 私の意志の強さは「水に濡れた段ボール」レベルのため,意志が強い人物はそれだけで高評価になるのだが,そんな私の理想像 その1がこの作品に登場するマリリン.
私のロールモデルだったりもするのだが,ちょっと理想が高すぎるか? まあ,目指すべきものは高い方がいいということで...

『自助論』/スマイルズ
現在の私を形成した本 その3.
別名『西国立志編』で,明治時代以来,多くの若者に読まれてきた書物で,「偉い人は偉くなるために努力したんだ」というエピソードが満載.
この本を読んだ結果,「『運が悪い』とか『環境が悪い』とか泣き言をいっても状況は変わらない,その状況がイヤなら自分で何とかするか,諦めろ!」という従来の行動原理に拍車がかかることに.

『ハプスブルクの宝剣 上下巻』/藤本ひとみ
私が本を読んでいて初めて涙した記念すべき作品.
家族と民族を捨ててハプスブルク王家に仕えたユダヤ人の愛と友情と絶望と再生の物語.ただし,ちょっとタカラヅカ風味(笑).
この作品以降,泣いたり目頭が熱くなった小説はいくつかあるが,それらを思い起こしてみると,この作品には私の泣きのツボの73%くらいが詰まっていた.

『海馬』/池谷裕二+糸井重里
最後の一冊は色々と悩んだのだが,「生きていることに慣れてはいけない,挑戦する心が大切なんだ!」という「『挑戦する心』強化期間」の源泉でもあるこの本を.
若手脳科学者とコピーライターの対談形式で最先端の脳科学のトピックスを取り上げた本で,かなり読みやすい.日常生活に色々と役に立つことも載っているのでオススメ.


■バトンを渡す人(できれば5人に渡すらしい)
メジャーなBlog以外はリアルに知り合いな人のBlogしか読んでいないのだが,そういう人はひっそりと運営しており,ここからリンクを貼ったり指名したりすると迷惑をかけそう.
なので,フォーマルにバトンを渡すことはしないでおくことに.ここを読んでいる人で適当に拾っていってください.

個人的には,某教員2名および某奥様,そして「探さないでください」な某学生さんのが読んでみたいところ.