2005年09月24日

『電子の星』石田衣良

[ Book]

池袋ウエストゲートパーク(IWGP)のシリーズ4冊目(外伝を入れると5冊目).
ハードカバーでは5冊目が既に出ているが,このシリーズは文庫で読むことにしているので,自分的には最新刊.

すみません,3冊目の書き出しをコピペして修正しました.手抜きじゃないです.

書き下ろし中編があった3冊目と違って,雑誌掲載された短編4本で構成されている.売れっ子になってしまったので書き下ろしは難しいのだろうか.
個人的にIWGPは短編の方が合っている気がするので,そのあたりはどうでもいい.

扱っている内容だが,ラーメン,ストリートギャングという軽め(?)のものから,難民&少年売春,人体損壊ビデオとヘビーなものまで,バラエティーに富んでいる.

石田衣良にはダークなことを売りにした『LAST』という作品集(最近文庫になったような)があるのだが,個人的には本作の後半(特に表題作の「電子の星」)の方がよっぽどダーク.
ハードカバーと同じで文庫の表紙も可愛い女の子の写真なので,もっと爽やかな話が揃っていると思い込んで読んだだけにダークさも倍増.

北海道出張最終日に新千歳空港内の書店で購入し,飛行機の中で読み終えたのだが,気分がちょっと悪くなってしまったのは飛行機が揺れたせいじゃないと思う.

これから読んでみようと思っている人は気をつけよう.