2005年10月27日

『偽善系 やつらはヘンだ!』日垣隆

[ Book]

人権ママや郵便局,大学教育,少年法,裁判制度などなど,正しいと思わされてきたことに「やつらはヘンだ!」と理路整然と反論する本.

以前読んだ『何でも買って野郎日誌』が面白かったので,同じ著者の代表作を借りてきた.松山市立中央図書館所蔵.

刊行が2000年ということもあり,今ではかなり状況が変わってしまったネタや違和感を覚えたところもあるのだが,全体的に面白かった.

特に面白かった,というか興味深く読んだのが少年法と裁判制度の章.
私は大学生の時に法律系の授業を8単位取ったはずなのだが(必修だったので),全く何をやったのか覚えていないくらい法律関係の知識がない.
なので,本書で取り上げられている事柄が偏っていないのかどうかの判断はできないのだが,本書で書かれていることを鵜呑みにすると,日本の法律&司法制度というのはツッコミどころ満載のようだ.
法律の勉強をしたいと思っている学生さんたちには,こういう本を読んだ上で,「法律なんだから正しくて当然」と思って勉強するのではなく,「この法律って本当に正しいのか?」と思いながら勉強してもらいたいものだ.