2006年01月07日

『水滸伝 風塵の章』北方謙三

[ Book]

北方謙三による『水滸伝』の第六巻.松山市立中央図書館所蔵.

本巻では秦明・花栄の梁山泊入りと三山合併,危ない目にあったのにまだまだ続く宋江の旅などが描かれている.

前巻でちょっとは巻き返した青蓮寺だったが,本巻で盛り返した梁山泊に対抗するべく,ついに表の権力者との協力体制を確立.
そして聞煥章という新たな人物を迎え入れて,これまでのタテワリ体制を廃止,新たなアプローチで梁山泊と対決することに.

以前から思っていたのだが,梁山泊も青蓮寺も目的とするものはそれほど違わないような感じがますます強くなってきた.
聞煥章というキャラは北方謙三のオリジナルかと思って調べてみたら,原作の水滸伝にも登場しており,梁山泊と朝廷の橋渡しをする役目を果たしている.この作品でもそういう位置づけになるんだろうか?