2006年07月16日

『グーグル Google』佐々木俊尚

[ Book]

副題は「既存のビジネスを破壊する」.
刊行されたのが今年の4月で,店頭に並んだ直後に購入したのだが,読んでる最中に本が1ヶ月くらい行方不明になったりしたため,読み終えたのは今月の上旬.

タイトルどおり,グーグルに関する本.
これまで検索エンジンに関する本としては『ザ・サーチ』『検索エンジン戦争』の記事を書いたが,グーグルの「現在」についてはこの本が一番よく書かれているかな.

といっても,前述の2冊を読んでいるような人にとっては,それほど目新しいことは書かれていないし,比較的ジャーナリスティックなノリで書かれているので,深い分析とか,オリジナルな洞察とかを期待している人は拍子抜けするかもしれない.

でも,それらの本を読んでいない人が,最近の検索エンジンおよびネット関連のことを知りたいのなら,ちょうどいい本だと思う.
前述の2冊と違って,取り上げられている事例が日本のものが多いので,そのあたりもリアリティがあっていいのではないだろうか.


・おまけ
冒頭で本が1ヶ月ほど行方不明になったと書いた.
外食をする際に持ち歩いていたので,どこかの店で忘れてきたのだろうと思って,仕方がないので買い直そうかと思ったところ,発見された.
それ自体は喜ばしいことなのだが,問題は発見された場所.いつも寝起きしている部屋の床に転がっていたのだ.



どうして1ヶ月もの間,発見されなかったんだろう?
家や研究室の中を検索してくれる「google ホーム」とかいうサービスが登場したら,すぐにヘビーユーザーになってしまいそうだな.