2006年12月11日

映画『トゥモロー・ワールド』

[ Media]

いつものようにネットを巡回していたところ,映画『トゥモロー・ワールド』を絶賛している記事を複数見かけた.
『トゥモロー・ワールド』は子供が生まれなくなって希望を失った世界で,ただ一人だけ妊娠した少女を守るという映画.
この映画の存在自体は知っていたのだが,テーマ的に暗そうだし,ストーリーもありがちっぽかったので,あまり興味はなかった.
しかし,超映画批評(ネタバレあり)で,

今後あらゆる映画の戦争シーンについて、『トゥモロー・ワールド前、トゥモロー・ワールド後』と分けられてしまうのではと思うほどに凄まじい。

と書かれてしまっては行くしかないだろう.
ということで,上映館を調べたら,重信シネマサンシャインで12/15まで上映中だったので行ってきた.

観終わっての感想だが,思ったとおり,

テーマ的には暗い,暗すぎるくらい暗い.

ストーリーはありがち,ありがち過ぎるくらいありがち.

で,肝心の映像なのだが...
「『トゥモロー・ワールド前、トゥモロー・ワールド後』と分けられてしまうくらい」凄いのかなあ?
確かに迫力はあるし,実際の市街戦というのはこんな感じなんだろうと思ってしまうくらいリアル.
でも,戦争のえげつなさを描いた映画としては『プライベート・ライアン』を観たときの衝撃は超えられなかったと思う.
まあ,ちょっと期待しすぎたこともあるんだろうけど.

じゃあ,ダメな映画なのかというと,そうでもなくて,市街戦シーンや不法入国者の弾圧シーンなどはリアル過ぎるくらいリアルだし,希望を失った近未来の描き方など,そういう面での評価はかなり高い点をつけられる(かなりグロいところもあるけど).
ストーリーにしても,ありがちであるとはいえ,ちゃんとツボは抑えられているので,感動シーンなどはちゃんと感動できる(特に子供のいる人には).

ということで,迫力ある映像を見たい人なら,大スクリーン&音響設備のいい劇場まで見に行ったほうが良いかも.


・おまけ
上映館を調べていたときに気が付いたのだが,大洲シネマサンシャインは他のシネマサンシャインよりも料金が100円安い.なぜなんだろう?