先月訪れた西垣生の沖縄ラーメン.
店を出ようとしたときに遭遇した衝撃的な料理を食べるため,もう一度行ってきた.
私が見た衝撃的な料理というのは,店名にもなっているラーメンでもなければ,量が多いことで定評のある定食でもない.実は単なる「焼きそば」だ.
そのときの状況をもう少し説明すると,作業服を着た常連さんっぽい三人組が来店し,慣れた様子でテーブル席へ向かったわけだが,そこで注文したのが「焼きそば3つ」.
この注文を聞いた時に思ったのが「どうして焼きそばなんだ?」というもの.
前回の記事にも書いたが,この店のウリは山盛りの白ご飯.常連さんだったら白ご飯の付いた定食を注文するだろう.
で,初めてのお客さんだったら,他のところでは食べられないであろう「沖縄ラーメン」を単品で,あるいはラーメン定食で注文するんじゃないか? 実際,初めてのお客さんっぽい人はメニューをひとしきり見てからラーメン定食を注文してたし.
しかし,この時点ではそれほど興味はなかった.「ああ,焼きそばを食べたい気分なんだな」というくらい.
それが覆ったのはカウンターの向こうで大将が焼きそばを盛りつけているのを見たとき.
「あれって...焼きそば...なのか?」
ステーキを載せるような鉄板の上に盛りつけられた焼きそばとおぼしき料理.
おもわずメニューを見直して,別の料理かどうかを調べてしまったくらいのインパクト.
衝撃を感じたのは私だけではなかったようで,ラーメン定食を頼んでいた一見さんっぽいお客さんもジロジロと見ていたくらい.
ということで,その衝撃の料理を自らの身をもって体験して見るべく,再度の来店となったわけだが,これがその問題の焼きそば.
あれ,ちょっと拍子抜け?
単品で注文したのにスープとサラダが付いているのは予想外だったが,普通の焼きそばっぽいじゃないか?
ちなみに,これを横から見るとこうなる.
山盛りである.
遠く後ろの方にスープの入った茶碗があるので,だいたいの高さを想像してもらいたい.
まあ,鉄板と木の板の分の高さを引く必要があるが,けっこうな山だということが分かってもらえるだろうか.
しかし,前回見たときの印象だと,
これくらいの高さがあったんだけどなあ.
ちょっと拍子抜けだな.お腹を空かせるために20分以上かけて自転車でやってきたくらい気合いを入れていたのに.
かなりお腹が減ってるし,これだったら白ご飯も注文するべきかな.まあ,途中まで食べて,満足できそうになかったら追加注文しよう.
ということで食べ始めた.
店が中華料理屋さんなので,中華風の焼きそばを想像していたのだが,味はソース味の焼きそばに近い感じ.隠れていて見えないが,鉄板の上には薄焼き卵があったところからすると,いわゆる「オムそば」とか「そばロール」になるのか?
しかも味付けが結構濃いめ.具だくさんでもあるし,これだったら白ご飯のおかずとして十分通用するな.
などと思っていたのだが,見た目以上にというか,見て分かるようにというべきか,それなりにボリュームがあるので,けっきょく白ご飯を追加することはなかった.
うーん,これで500円というのは安いよなあ.
ということで,いちおうは満足したのだが,やはり前回見た超山盛り焼きそばのイメージが強すぎて,どうも満たされないものが残るというのも事実.
前回と今回で,一体何が違っていたんだろう?
前回の超山盛りは常連さん限定なのだろうか.それとも前回は3人前を一緒に作ったので量の加減がちょっとおかしくなっていただけのことなんだろうか...